FIAは9月30日、全14戦で構成される世界ラリー選手権(WRC)の2016年カレンダーを承認した。

 WRCプロモーターは中国を含む全14戦のカレンダーをFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)に提出。これに対し、参戦メーカーからは大会数が増加することに反対する意見が出ていた。

 9月30日に発表されたカレンダーには、具体的な開催日程は記されていない。また、1999年以来、17年ぶりにWRCカレンダー入りを果たすラリー・中国には『FIAが要求する基準を満たすことが条件』とする注釈が付けられているほか、ラリー・モンテカルロとラリー・フランスについても『大会主催者が11月30日までにFIA及びWRCプロモーターと開催契約を締結することが条件』との但し書きがされている。

 そのほか、レギュレーション変更についてもいくつか発表が行われており、2016年シーズンではラリー2規定を使用して競技に復帰した“プライオリティドライバー”は、安全性と公平性の観点から同じクラスの最後尾から出走することになるほか、1大会でフルポイントを獲得するにはアイテナリーの51%以上を走行する必要があり、走行距離が51%に満たない場合、獲得ポイントが半減される。

 WRC2クラスでは、R5規定マシンを頂点とするべく、S2000規定マシンのエンジンリストリクター径が縮小されるほか、N4規定車両で争われるFIAプロダクションカーカップが今シーズンで終了し、R2規定マシンには性能調整とコスト削減のため、スーパーチャージャー付きエンジンが導入されることとなる。

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