フェラーリのチームオーダー疑惑を調査したFIAは、同チームに対して10万ドル(約875万円)の罰金を科すことを決め、最終的な結論を世界モータースポーツ評議会(WMSC)に委ねることを発表した。
日曜のレースで中盤まで先頭を走っていたフェリペ・マッサは、担当エンジニアのロブ・スメドリーからの無線で「君よりフェルナンドの方が速い。このメッセージを理解できるか?」と伝えられ、その直後に減速してポジションを譲るようにフェルナンド・アロンソを自分の前に出している。
この件について当のフェラーリは、チームオーダーではないとすぐさま否定しているが、レーススチュワードはチーム首脳とドライバーへの聴取を行い、この問題の取り扱いについて審議を行った。
その結果、FIAはフェラーリがチームオーダーに関するレギュレーション違反を犯し、このスポーツに不名誉をもたらしたとして罰金10万ドルを科すことを決め、さらにこの件を世界モータースポーツ評議会に委ねることを発表した。
また、今のところレースのリザルトが変更される動きは見られていないが、いずれにしても世界モータースポーツ評議会がこの件を引き継ぎ、更なる制裁を科すかどうかを決めることになるという。