FIAは、2011年からF1に加わる新チームをこの数日中にも発表する見込みだ。果たしてビルヌーブ・レーシングは参戦できるのか、元チャンピオンは静かに闘志を燃やしている。
現在空席となっている13番目のポジションは、ステファンGPとエプシロン・エウスカディ、そしてデュランゴとの共同チームを設立したジャック・ビルヌーブ率いるチームが争っていると言われている。
以前に有力候補とされていたARTグランプリと、アメリカのサイファー・グループはすでにエントリー前に撤退を表明。また、最近のレポートではエプシロン・エウスカディもヒスパニア・レーシングと提携するというウワサがある。
こうした状況のなか、最も参戦が有力視されているのはジャック・ビルヌーブとデュランゴの共同チームとされている。しかし当のビルヌーブは、参戦は一か八かだと述べ、慎重な姿勢を崩そうとはしていない。
「我々は審査団にプレゼンテーションを行った。すぐに反応はなかったが、彼らはみんな満足そうだったよ」とビルヌーブは地元紙に対して語っている。「我々は他のグループがプレゼンテーションしたのかは知らない。ただ、我々としては良いプレゼンテーションを行うことができた。“オール・オア・ナッシング”だよ。良ければ最高だし、彼らが“ノー”と言うならすべては水の泡。決定は月末にあるだろう」
その決定の日時は迫っている。だがビルヌーブは、この週末はモントリオールで行われるNASCARに集中したいとして、FIAの決定が週末に発表されないことを願っているようだ。
「レースウイーク中に発表が行われないことを願っている」とビルヌーブは語っている。「F1のことで週末を費やしたくはないんだ。でも、前向きな結果ならチーム編成に全力を尽くすつもりだよ」