全日本戦選手権フォーミュラ・ニッポンはノックアウト予選が行われ、開幕戦を制したブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)がポールポジションを獲得。2番手にアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)、3番手にロイック・デュバル(NAKAJIMA)と、外国人ドライバーがトップ3を独占した。
Q1:
フォーミュラチャレンジ・ジャパンの決勝後から雨脚が増し、鈴鹿サーキットのコース上は予選開始時には完全にウエットコンディションと化した。ノックアウト形式の予選のためストップしてしまうことは命取りだが、ストレート上でアクアプレーニングが起きてしまうような状況となってしまった。
そんな中始まった予選Q1は、2分前後のラップタイムで争われることになる。開始してすぐに大嶋和也(PETRONAS TOM'S)が最終コーナー立ち上がりでコースオフ。マシンを降りてしまう。さらに終了5分前には立川祐路(CERUMO/INGING)がヘアピンでコースオフ。こちらはなんとかグラベルから脱し、国本京佑(Team LeMans)を退けQ2進出を果たした。
Q1トップタイムはブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)。2番手は松田次生(mobilecast IMPUL)、3番手は小暮卓史(NAKAJIMA)となった。
Q2:
10分間のインターバルを経てスタートしたQ2。その頃にはかなり雨脚が強くなったが、10分間のセッションのため、各車積極的に周回を重ねていく。コーナー各所でカウンターを当てていくようなスリッピーなコンディションの中、トップタイムをマークしたのはアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)。次いで平手晃平(ahead IMPUL)、リチャード・ライアン(DOCOMO DANDELION)というトップ3となった。
一方、ノックアウト争いはヘビーウエットの路面が思いも寄らない展開を演出する。なんと2年連続チャンピオンの松田次生(LAWSON IMPUL)が9番手でQ2脱落。さらに石浦宏明(Team LeMans)、そして開幕表彰台の伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)もデグナーでスピン。11番手でQ2脱落となっている。
Q3:
8名で争われるQ3。雨量はやや減ったものの、コース上の水の量は相変わらず多く、非常にすべりやすいコンディション。ロイック・デュバル(NAKAJIMA)が1コーナーでスピンするも、バリアには当たらず再走。一方、立川は最終コーナーでスピン。塚越もS字でタイヤバリアにクラッシュ指定しまい、立川と塚越はマシンを降りることとなってしまった。
ポールポジション争いは、チェッカー周の6台のアタックに絞られる。まずはトレルイエが1分59秒106というタイムをマーク。続いて各車ヘビーウエットを感じさせない激しさでコントロールラインを通過するが、ロッテラーが0.022秒差、デュバルが0.097秒差まで肉迫するもトレルイエのトップは動かず! 開幕ウイナーのトレルイエが見事ポールポジションを獲得することとなった。
2番手はロッテラー、3番手はデュバル。4番手の平手が日本人最上位となった。5番手にライアン、6番手に小暮という順位となっている。