フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)は、2013年に向けたラジカルなグラウンドエフェクト復活の提案を却下することで合意した。
グラウンドエフェクトの復活というFIAの案をチーム側は否決、マシンへの大きな変更を行わないままドラッグを減らし、燃料消費量を削減させる規則変更案において合意に達したと、BBC Sportが伝えた。
FIAは、チーム側の意向に反して自身の案を強行するかどうかを6月末までに決断することになる。
FIAは、新レギュレーション案の作成をウイリアムズのディレクターオブエンジニアリングであるパトリック・ヘッドとフェラーリの元チーフデザイナーであるロリー・バーンに依頼した。
彼らの案は、グラウンドエフェクトフロアを復活させることであり、それがドラッグを削減しつつ高いレベルの空力ダウンフォースを維持する効率的なやり方であるとみられていた。
しかしチームはこの変更には大きなコストと作業量が必要になると考え、より負担の少ない方法でFIAの目標を達成できるとして、詳細な空力面の制限によりドラッグを減らし、マシンのフロアはフラットに保つという自身の提案を行った。
このFOTA案はチームの合意を得て、F1テクニカル・ワーキンググループの承認も得た。しかしFIA会長ジャン・トッドがこれに同意するかどうかは不明だ。FIAは6月末までであればチームの合意なしに2013年の規則を決定することができる。今週末のスペインGPでトッドとチーム側の代表者たちが話し合いを行うものとみられている。