フォーミュラワン・チームズ・アソシエイション(FOTA)は、来季のF1においてKERSの使用を撤廃する提案を合同で決議することとなった。KERSの開発にともなう支出を減らすのが目的だとしている。

 今季、マックス・モズレーの肝いりで導入されたKERS(運動エネルギー回生装置)だが、導入前には“義務”と達せられていたにもかかわらず、今季開幕以降KERSを使用したチームは4チームに留まり、そのうちBMWザウバーとルノーはすでに使用を休止。ランキング首位をひた走るブラウンGPをはじめ、6チームは一度も使用しておらず、モズレーが目論んだ“環境に優しいイメージ”は定着できないでいる。

 KERSはピットレーンでの火災や感電など数々のトラブルに見舞われており、さらに高額な開発費用も重なり、現在使用するのはマクラーレン、フェラーリの2チームのみという現状になっていること、さらに現在の世界的な経済危機も重なり、FOTAでは来季、KERSの使用を撤廃するべきである、という合意を結ぶことになったという。

「今回の決議は、我々の共通の認識だ」とBBCスポーツに対して語るのは、フェラーリのチーム・プリンシパルを務めるステファノ・ドメニカリ。

「もちろん、フェラーリはマクラーレンとともに現在KERSを使用している。我々は開発に多額の投資をしたが、見ているファンにとってはそれがKERSを搭載しているマシンなのか、そうでないのかを見分けることは難しいのではないだろうか。現在、FOTAでは新規チームのためにいかにコストを抑えるかについて話し合っている。たとえ我々がKERSの開発に多額の費用を投資していたとしても、コストを抑えるために我々がKERSの開発を止めることに至るのは論理的な決定だ」

 また、同様にKERSを使用しているマクラーレンのマーティン・ウィットマーシュも賛同する。

「F1は環境面に配慮していることをアピールしなければならないとは思う。マクラーレンとしては、KERSを今後も使用していきたいとは考えているが、我々もF1界のメンバーとして、現実的に他のチームがKERSを使用したいのか、使用したくないのかを認めなければならないと思う」

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