F1開幕直前の3月8日、NHK BS1で「F1世界最速への挑戦〜本田宗一郎を継ぐ者たち〜」が放送された。番組はその題名のとおり、F1への参戦を決断したホンダの創業者、本田宗一郎氏の意志を、その部下たちが脈々と引き継いで、F1に挑戦し続ける姿を描いている。

 そのNHK制作スタッフの姿が、オーストラリアGPが行われていたアルバートパーク・サーキットのパドックにあった。実は番組には続編があり、その取材に訪れていたのである。

 3月8日に放送された1回目は、貴重な映像や証言がふんだんに盛り込まれ、ホンダの情熱がじかに伝わってくる熱い内容となっていたが、そこには番組プロデューサーの並々ならぬ思いがあった。

 番組プロデューサーを務める福島佳苗さんは、80年代に父親の仕事の関係でヨーロッパで学生生活を送っていた、いわゆる帰国子女である。日本人学校ではなく現地の学校に通っていた福島さんには、さまざまな苦労があったが、そんなとき父親に誘われて見に行った1987年のイギリスGPで、ホンダ勢が1-2-3-4を飾る。そんな日本企業の奮闘にエネルギーをもらった福島さんは、番組を通して多くの日本人に勇気を与えようとしている。

 福島さんは取材を通して、ホンダに惹かれる理由を次のように語る。

「1回目の放送では第1期、第2期の方たちが中心でしたが、ホンダの方たちはみんな熱い思いを持っていたのが印象的でした。通常ホンダのような大企業を取材しようとすると、事前に質問表のようなものを要求されたりするんですが、今回の取材ではほとんどの方がそういったものを要求せず、自分の言葉で答えてくださいました。ホンダらしいなと思いました」

 メルボルンでもホンダの奮闘ぶりを追い続けた福島さん。続編の放映は5月から6月を予定しているという。果たして、どんな内容になるのか、楽しみに待ちたい。

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