2016年のシート争いは、ルノーの動向がひとつの鍵となる。噂どおりにルノーがロータスを買収する場合、パストール・マルドナドはフォース・インディアに移籍するのではないかと言われていたが、マルドナド本人は否定している。

「僕が希望しているのは、ここ(ロータス)だけ。ただチームが今後どうなるのかわからないので、それまでは何も決められない。フォース・インディアには行かないよ」

 すでにフォース・インディアはニコ・ヒュルケンベルグとの契約を2017年まで延長。また、複数の関係者の証言から、セルジオ・ペレスのフォース・インディア残留も、ほぼ確実のようだ。

「セルジオとの交渉の最後の詰めはイタリアGPが終わってから行う予定になっている。おそらく何も問題はない。早ければ来週、遅くともシンガポールGP前には発表できるだろう」と、フォース・インディアの副チーム代表を務めるボブ・ファーンリーは語っている。

 フォース・インディアのシートには、メルセデスの育成ドライバーであるパスカル・ウェーレインと、マクラーレンの育成ドライバーであるストフェル・バンドーンの名前も挙がっていたが、ファーンリーは「自分のチームに所属しているドライバーより、他の育成ドライバーの将来を優先することはありえない」と、メルセデスやマクラーレンからのプレッシャーに屈してドライバー選考することはないと断言した。

 なお、ルノーは「ロータスを買収することは内定しているが、F1にかかる経費を、どこからどのように捻出するかという折衝を社内で行っている段階だ」と、あるフランス人による情報がある。チーム代表には、シリル・アビテブール(現ルノー・スポールF1マネージングディレクター)ではなく、GP2で松下信治が所属するARTチームの創設者であるフレデリック・バスールがつくと見られている。チームのアドバイザー役になると目されているアラン・プロストは、新生ルノーF1チームの株式を所有し、オーナーのひとりになるようだ。

 しかし、かなり具体的な話が伝わってくる一方で、イタリアGP前にも正式発表されると言われていたロータス買収完了の知らせは、いまだに届いていない。来季のストーブリーグはルノー次第で、動きがありそうだ。

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