ケータハムのオーナーが交替した7月以降、アドバイザーとして事実上チームをコントロールしているコリン・コレス。しかし、シンガポールGPで姿を見たのを最後に、日本GPとロシアGPでは見ていない。代わって、ケータハムのチームホスピタリティハウスで見かけるのがイアン・フィリップスだ。ジョーダン時代にコマーシャルディレクターとして活躍していたフィリップスは、フォース・インディア時代にコレスと一緒に仕事をした経験があり、コレスのことをよく知る人物である。

「コリンは日本GPの数日前に腰痛を患って、鈴鹿とソチに行くのをあきらめたんだ。でも腰痛はほとんど回復し、次のオースティンには行く予定だ。私は彼の代役ではなく、コマーシャルディレクター的な存在としてイタリアGPからチームに加わっている」

 コレスが欠席した日本GPとロシアGPでは、ケータハムは新しいフロントウイングをひとつしか投入することができなかった。その理由は? そして今後の予定はどうなっているのだろうか?

「新しいフロントウイングは鈴鹿の前にひとつしか作ることができなかっただけで、現在ふたつ目を作っている。おそらくアメリカGPには間に合うだろう。ファクトリーでは、いまも開発を進めている。アメリカGPに投入を予定している新しいフロントウイングだけでなく、2015年に向けた開発もだ。開発責任者のジョン・アイリーによる2015年型マシンの進捗状況は約90%というところだ」

 アメリカGPのドライバーラインアップについて、フィリップスは興味深い発言をした。

「まだ決定はしていないが、ロベルト(メリ)がスーパーライセンスを取得するには、もう1回フリー走行を走らなければならないだろう。それがアメリカGPになるのか、ブラジルGPになるのかは、まだ確定していない」

 つまり、スーパーライセンス取得の条件のひとつとなっている「フリー走行で300km以上」というマイレージに達したメリだが、アメリカGPから可夢偉に代わってレースドライバーのシートを獲得することはなさそうだ。ただし、フィリップスは可夢偉で確定とも言わなかった。

「やはり、お金が絡んでいる。ただし我々はロシアGPが終了した直後の月曜にソチからミュンヘンへ飛んで、インベスター(投資家)と会う予定になっている。月曜の早朝に私とチーム代表のマンフレッディ・ラベットはソチを出発し、ミュンヘンでコレスと合流する」

 日本GP直前、イギリスの高等法院によってチームの財産の一部を差し押さえられたケータハム。一時はチーム消滅の危機もささやかれたが、可夢偉の母国グランプリを走り切り、初開催ロシアにも出走。しかし、3週間後のテキサス州オースティンへ姿を現すかどうかは不透明だ。その鍵は、本日ドイツ・ミュンヘンで行われるインベスターとのミーティングが握っている。

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