iPhone5SとiPhone5Cの発売に世間が沸いている今、iPhoneユーザーのF1ファンにさらに嬉しい話題が舞い込んできた。今季のハンガリーGPよりPCとiPad向けのF1生中継配信サービスをスタートさせた「F1 on Zume」が、韓国GPからiPhoneに対応したのだ。そこでオートスポーツweb編集部でも、同サービスを試してみた。
「F1 on Zume」は、テレビ中継と同じF1の国際放送を、PCやiPadで生で観ることができるサービス。しかも、ただ中継を観るのではなく、好きなドライバーのオンボードカメラ映像やピットレーンチャンネル等、複数(最大3画面)の映像を同時に観ることができるという画期的なサービスだ。その上、コース上のポジション表示やライブタイミング等も同時確認可能というスグレモノ。この噂はすぐに広がり、多くのF1ファンが愛用している。
このサービスが、iPhoneでも使えることになったわけだ。小さいiPhoneで使えるということは、屋内外問わず、どこにいてもF1中継を楽しめるというわけ。実にすごい時代になったものだ。その実力はどんなものだろうか?
まずアプリを立ち上げると、びっくりするほど滑らかに動くF1マシンに驚きを覚える。提供元はWifiに接続した状態での使用を推奨しているが、LTEや3G回線でも、スムーズに視聴することができた。電車に乗車している時も、ほとんど画面が止まることはなかった。F1を観戦できる環境が、これまでより格段に広がったと断言できよう。
では、「F1 on Zume」最大のウリでもある、分割画面機能はどうなっているのだろうか? iPhone版では、画面の大きさに合わせて最大の分割画面数が2つになった。国際映像(常時表示)にオンボード等お気に入りの映像をひとつ付け加えるといった具合だ。「どれにしようかな……」と迷うことなく、ひとりのお気に入りドライバーを集中して観ることができるため、人によっては「こちらの方がiPad版よりも使い易い」という方もいるかもしれない。ポジション情報やライブタイミングは、画面全体を使って表示する、オーバーレイ方式だ。
すでにPCやiPad版の「F1 on Zume」でシーズンパスを購入している場合は、iPhoneでも同じIDとパスワードを使って中継を楽しむことが可能。ただ、複数の端末で同じIDを同時使用することはできないので、注意が必要だ。
また、iPhone版アプリのリリースと同時に、シーズンパスの価格も改訂。残り6戦すべてを観ることができて1500円(1戦あたりなんと250円!)と、実にお求めやすくなった。
まもなく、F1は日本にやってくる。10万人近い観客が訪れる鈴鹿サーキットでは携帯電話の回線混雑は必至であり、スタンドで生観戦しながら「F1 on Zume」を楽しむのは難しいかもしれない。しかし、現地観戦できない方も自宅で、会社で、どこかのお店で、電車の中で、手軽に日本GPの生中継を楽しむことができるはずだ。
「F1 on Zume」公式サイトは、下記のアドレスでアクセスできる。