IRC第5戦タルガフローリオは6月16日、デイ2の競技がスタートしたが、この日最初のSS8で、クレイグ・ブリーン(プジョー207S2000)がコースオフし、セーフティレールがコックピットを直撃した。競技はただちに中断され、ステージ内に救急車が進入。懸命の手当を試みたが、コ・ドライバーのギャレス・ロバートの死亡が確認された。ドライバーのブリーンに怪我はない模様。

主催者は、残りの競技をすべてキャンセルすることを決定。IRCのプロモーター、ユーロスポーツ・イベントは、ロバートの遺族に追悼の意を表した。

ロバート(写真右)は英国ウェールズ出身の24歳。電気技師として修行を積むかたわら、昨年はブリーンと共にWRCアカデミーの参戦クルーに選出され、シリーズ優勝を果たした。今季からIRCに参戦し、サンテロックレーシングから参戦した4月のアイルランドと5月のコルシカでポイントを獲得。イプルー、ルーマニアへも同チームからの参戦が決まっていた。今回のタルガは、経験を積むための追加プログラムとして、HRTモータースポーツから参戦していた。

コルシカのユーロスポーツによるTV中継では、オンボードカメラ映像でロバートの卓越したペースノートリーディングが取り上げられ、ブリーンは「ギャレスはマジシャン。あんなに素早くノートを読みさばけるなんて素晴らしいよ。彼無しでは、ぼくはラリーはできない」と語っていた。

IRCマネージャーのジャンピエール・ニコラは「モータースポーツは危険だと言うことを改めて気づかされる、とても悲しいアクシデントだ。ラリーでのアクシデントはドライバーも、コ・ドライバーにも危険が及ぶ。パレルモオートモバイルクラブの総裁、アントニオ・マラスコが語るように、タルガフローリオはその歴史の中で、偉大なチャンピオンたちがアクシデントの犠牲になってきた。悲しいことに、それが再び起きてしまった。これから素晴らしいキャリアを始めようとしていた24歳の若者がなくなるということは、悲劇としかいえない。今季の初めから、ギャレスはクレイグ・ブリーンと共に見事なパフォーマンスを発揮してきており、注目されていたクルーだった。もっともっと伸びるクルーだと確信していた。ユーロスポーツイベントを代表して、ギャレスの遺族のみなさまに心から追悼の意を表します」と語った。

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