IRLインディカーシリーズ第10戦の決勝は、ダリオ・フランキッティ（ターゲット・チップガナッシ）がポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げた。

　近年は旧チャンプカー・ワールドシリーズの一戦として開催されてきたカナダ・トロントでのストリートレース。昨年はシリーズ統合のために未開催となっていたが、今季インディカーシリーズの第10戦として再び開催されることになった。

　ドライコンディションで迎えた決勝は、ポールポジションのフランキッティがスタートを決めて序盤からレースをリードする。しかし、フランキッティは1回目のピットストップ時に作業ミスに見舞われて15番手までポジションをダウン、一転苦しいレース展開を強いられることとなった。

　それでもフランキッティは終盤に向け徐々に順位を上げていくと、58周目の2回目のピットストップ時には4番手までポジションを回復。ちょうどその間、コース上ではフルコースコーションが出され、なんとフランキッティは2番手でレースに復帰する幸運に恵まれた。
　一方、トップを走行していたエリオ・カストロネベス（ペンスキー）はリスタート後に自らのミスで首位の座から脱落、これでフランキッティが再びトップへと返り咲き、その後のレースをリードして今季3度目のトップチェッカーを受けた。

　優勝を逃したカストロネベスは、66周目に地元のポール・トレイシー（KVレーシング）と絡んでリタイア。カストロネベスのチームメイト、ライアン・ブリスコーとウィル・パワーがそれぞれ2位と3位に入った。

　日本の武藤英紀（アンドレッティ・グリーン）は、22番手スタートから一旦は11番手まで順位を上げることに成功したが、終始グリップ不足に悩まされ、結局12位でレースを終えている。

Honda Indy Toronto – Race result
1.　Dario Franchitti　Ganassi　85 laps　1hr 43m 47.1408s
2.　Ryan Briscoe　Penske　+01.6745s
3.　Will Power　Penske　+02.1355s
4.　Scott Dixon　Ganassi　+02.4603s
5.　Justin Wilson　Dale Coyne　+02.9230s
6.　Danica Patrick　AGR　+06.4095s
7.　Ryan Hunter-Reay　Vision　+07.1637s
8.　Marco Andretti　AGR　+08.2552s
9.　Alex Tagliani　Conquest　+13.4745s
10.　Raphael Matos　Luczo Dragon　+16.0983s
11.　Mario Moraes　KVRT　+19.0141s
12.　Hideki Mutoh　AGR　+1 lap
13.　EJ Viso　HVM　+1 lap
14.　Dan Wheldon　Panther　+1 lap
15.　Ed Carpenter　Vision　+3 laps

Rtd　Tomas Scheckter　Dreyer & Reinbold\t74 laps completed　contact
Rtd　Tony Kanaan　AGR　70 laps completed　contact
Rtd　Helio Castroneves　Penske　65 laps completed　contact
Rtd　Paul Tracy　KVRT　65 laps completed　contact
Rtd　Graham Rahal　NHLR　57 laps completed　contact
Rtd　Richard Antinucci　3G　41 laps completed　mechanical
Rtd　Mike Conway　Dreyer & Reinbold\t32 laps completed　contact
Rtd　Robert Doornbos　NHLR　26 laps completed　electrics

Fastest lap:
Ryan Briscoe　Penske　1min 02.2313\tlap 84