IRL第12戦ケンタッキーラウンドの予選は前日夜の降雨の影響でトラックコンディション不良により中止となった。スターティンググリッドはポイントランキング順によって決定され、ポールポジションはスコット・ディクソン、2番グリッドにダリオ・フランキッティとターゲット・チップガナッシがフロントローから決勝を迎える。武藤英紀(AGR)は11番手からスタートする。

 路面からしみ出している水を止めるための作業の甲斐なく、予選は中止、プラクティスセッションをスタート前に設けることで新たなタイムスケジュールが組まれることとなった。それによると、現地時間のお昼前からインディライツのプラクティスを2セッション行いその後の15時から1時間半はIRLのプラクティス、インディライツの決勝を挟み、20時45分から決勝レースとなる。

 IRLのパドックでも、F1ハンガリーGPの予選で負傷したフェラーリのフェリペ・マッサに代わってミハエル・シューマッハーが復帰したことが話題となっている模様で、IRLのオフィシャルサイトの記事で数名の選手のコメントが掲載されいてる。
 コメントを寄せたのはフランキッティ、ウィル・パワー(ペンスキー)、ロバート・ドーンボス(NHL)の3名。

「アクシデントについてはとても残念なことだったけど、マッサはすぐによくなってマシンをドライブするようになると思っている。(シューマッハーは)自分がやりたいと思うことを簡単にやってのける、その力は驚きの存在だと思う。(しばらく時が経っているが)まだ、戦うという本能が残っているようだね。スーパーバイクに乗る彼よりもF1で走る姿が見たい、だって、バイクでケガをしているし(笑)。彼の出場はマッサがよくなるまでの間だけだし、きっとシューマッハーも早くマッサによくなって欲しいと思っているはずだよね」とフランキッティ。

 パワーは「とにかく注目したい。マシンに長いこと乗ってなくて、レースウイークまで感触を確かめる機会がないんだから。でも、F1にとってすごいことだし、皆も注目している。キャリアを積むと、6カ月や1年マシンに乗っていなくても、いつでも速く走れるようになる。体力的にはきついかもしれないけど、とても速い彼なら難なくこなすのだと思う」と期待のコメント。

 05〜06年はF1で直接シューマッハーを見てきたドーンボスは、「びっくりしたけど、彼ならうまくやるよ。彼ならできる。記事で読んだのだけど、全チームにシューマッハーが今年のマシンをテストする機会を与えて欲しいと書面を送っているらしいね。彼は今年のクルマがどのようなものかはわからないだろうし。それでも、彼は伝説的な存在だから、今のフェラーリドライバー、マッサとライコネンよりも成績を出してしまうんじゃないかと思う」と好成績の可能性を語っている。

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