全日本ラリー選手権(JRC)は10月30日~11月1日、最終戦新城ラリー2015が行われ、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が優勝。同ラリーの最多優勝記録を勝田範彦が強さをみせ、今季3勝目を挙げている。

 シーズン最終戦の新城ラリーは、愛知県新城市を中心に開催されるターマックラリー。ハイスピードステージとテクニカルステージが混在する難度の高いイベントとなっている。30日には新城市内でセレモニアルスタートが開催され、翌日より本格的なラリーがスタートした。なお、前戦M.C.S.Cラリーハイランドマスターズ2015でクラッシュした鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)は新城ラリーへの参戦を見送っている。

 好天に恵まれたデイ1はSS1~10が行われ、勝田範彦はSS1から相性の良さを発揮する。オープニングのSS1でステージ2位の新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)に対し8秒以上のギャップをつけ総合首位に立つと、続くトップタイムを刻みリードを拡大。しかし、総合2番手に続く新井はSS3、4と連続でトップタイムをマーク。総合首位の勝田範彦との差を2.3秒まで縮め、僅差の争いを繰り広げた。

 サービスを挟んで行われたデイ1午後のステージでは、SS1を再走するSS5、SS2を再走するSS6で、勝田範彦が再びベストタイムを記録。新井との差を13.8秒まで広げることに成功した。対する新井もSS7、SS10で勝田範彦を上回るタイムを記録するが、首位の座を奪うには至らず。勝田範彦が9.2秒リードでデイ1を終えた。首位から20.3秒差の3番手には昨年の新城ラリーを制した奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)がつけている。

 前日と同様、青空が広がったデイ2はSS11~17の7SSで争われる。前日トップの勝田範彦はSS11、12でベストタイムをマーク。総合2番手新井を14秒差まで突き放す。一方、追いかける新井もSS14を制し勝田範彦に追いすがるが、続くSS15で勝田範彦が今大会5度目のステージ制覇を飾り、ギャップを押し戻す。。勝田範彦はその後、大量リードをもとにペースをコントロールして、最終的に8.5秒の差をつけ優勝。今季3勝目を挙げるとともに、今季第5戦福島MSCCラリーで投入したVAB型WRX STIでの初勝利を飾っている。総合2位に新井が続き、30.8秒差の総合3位は奴田原となっている。

 JN5クラスはSS1でパンクがありながらも17SS中15SSでクラストップタイムを記録した勝田貴元/足立さやか(トヨタ86)が今季初優勝を飾ったほか、JN4クラスは横尾芳則/渡邊晴子(トヨタ86)が、JN3クラスは岡田孝一/鶴田邦彦(マツダ・デミオ)が、JN2クラスは須藤浩志/新井正和(スズキ・スイフト)が、JN1クラスは松田保夫/杉原慶彦(マツダRX-8)が優勝している。なお、最終戦までチャンピオン争いがもつれたJN4クラスとJN1クラスはそれぞれ、石川昌平/石川恭啓(スバルBRZ)、松田保夫/杉原慶彦が王座を獲得している。

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