2009年F1のレースシート獲得の望みが絶たれたブルーノ・セナは、ル・マン・シリーズのチーム・オレカ・マトゥミュトからオファーを受け、8日に行われるポール・リカールでの合同テストに参加することとなった。

 英クラッシュネットでのインタビューでセナは、自分が最優先するのはF1へとつながる形でのレース活動であると語っており、そういう意味ではスポーツカーという選択は少々意外ではあるが、この分野は彼にとって全くなじみのないものではない。2007年にはフェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・ヨーロピアンシリーズのシルバーストン戦にゲスト出場し、優勝した経験を持つ。しかしプロトタイプのドライブは全く初めての経験だ。
「今回のチャンスをくれたオレカと(ヒュー・)ド・ショーナックさんに感謝したい」とセナはコメントしている。
「今回のことは、自分のプロとしての活動の中でこれまで経験したことのない分野に関する洞察の機会を与えてくれるはずだ」
「F1で走るという目標から外れることは望んでいないが、それが実現するときに僕のパフォーマンスを向上させてくれるであろう機会がたくさん存在する。今回のこともそのうちのひとつであり、このチャレンジを楽しみにしている」
「僕はGP2で結果を出し、レースの能力をすでに証明した。しかしF1でレースをする機会が訪れたとき、技術的に可能な限り貢献したい。今はF1ではテストが減らされているので、若手ドライバーがそういう面で進歩するのが難しい。でもこんな風に自分の時間を建設的に利用することで、大勢の中で目立った存在になることができるはずだ」

 セナは、オレカで今季走ることが決定しているオリピエ・パニスとニコラス・ラピエルと共に、ポール・リカールの5.8kmバージョンでクラージュLC70を走らせる。他にも98年のル・マン24時間ウイナーであるステファン・オルテリ、ソエイル・アヤリも参加する。

 チームボスのド・ショーナックは次のように語っている
「ブルーノの目標がF1であることは分かっている。しかし今のF1では若手ドライバーたちがテストをする機会が非常に少ないので、その代わりとして、LMP1マシンで走行することはいい手段になると思った」
「今の時点では、今回の招待はブルーノにテストに来てもらうというだけのものだ。テストは夜まで続く。これは彼にとって新しい経験になるはずだ。彼にとってこれまでで最長のテストになるだろう」

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