MMSPの後継とも言えるイギリスのMMLスポーツが、新事業をはじめるとアナウンスした。MMLスポーツはこれまでもランサーWRC05やランサーエボリューションⅩのカスタマービジネスを展開しており、ハンガリー選手権などで実績を残している。

 ウェブサイトに掲載された項目は以下のとおり。

MMLによってチューニングを受けたスズキSX4 WRCの最終調整
三菱R4キットのホモロゲーションパーツ製作
コスワース・スバル・インプレッサ400の製作
MML400 エボⅩの開発
ヒストリック・スペックのフォード・エスコート製作

 MMLの手によるSX4 WRCは昨年のラリージャマイカでデビュー(写真)。シーン・ジルのドライビングで総合2位に入賞した。このSX4は、カリブのディストリビューターであるシンプソンモータースのためにMMLが組み上げたものだ。サスペンション、トランスミッション、電装系はMMLの手によってリファインされ、エンジンはHKSが開発に携わっているという。

 また、これまでもランサーエボリューションⅩグループN仕様の開発を継続的に行なってきたMMLは、ラリーアート・イタリーと協力し、エボⅩ用R4キットパーツの開発・製作を行なっていきたいとしている。

 R4規定は、グループNとS2000の性能均衡を目的とした車両規定。その一歩目は軽量化だ。熱線入りのフロントガラスはヒーターの取り外しが許可され、サイドとリヤのウインドウは軽量なポリカーボネートへの置換が可能になるなど、合計約45kgの軽量化が可能と見込まれている。また、MMLの軽量バッテリーとアンダーガードを装着することでさらに15kg、合計60kg近くを軽くすることができるという。

 さらにMMLはコスワースとの協力関係により、400馬力のエンジンを搭載する“コスワース・スバル・インプレッサ400”、エボⅩをベースとした“MML400”の開発・販売にも着手。MML400にはツインクラッチのSSTを装着する方向で検討しているという。

 MMLは2月からのラリーシーズン開幕に向けて全社を挙げて準備を進めているという。三菱ランサーWRC05とランサーエボリューションⅩGr.Nを使って、2月末までには、リトアニア、ラトビア、オランダのラリーに参戦。一方、スズキSX4 WRCもバルバドスでラリーに参戦するが、その前にふたつの英国内テスト、ラトビアでの氷雪路テストが予定されているという。

 MMLスポーツのマネージングディレクターであるジョン・イーストンは、かつてラリーアート・ヨーロッパのチームディレクターも務めた人物だ。
「三菱ワークス時代を含めても、これほどまでに忙しかった年始は記憶にないね。クリスマスまで仕事をして、年が明けてすぐに働きはじめたんだ。もっとも、これだけたくさんのプロジェクトにかかわることができるのは、正直言ってとても楽しいね。ラリーアート・イタリーと組んでR4の開発に携われることもそのひとつだ。ひとまずグループNから60kg近くを軽量化できることははっきりしたしね。もちろん、市販車プロジェクトもそうだ。コスワース・インプレッサもうまくいっているし、MML400にSSTを搭載するのも楽しみだ。
 SX4 WRCもとてもいいクルマだということが分かった。シーズンが始まる前に、急ピッチで仕上げを行なっている。我々は英国内でのテストを2回予定しており、SX4が出場する最初のイベントでウイニングカーになることを確信しているよ。2010年もかなり忙しかったけれど、今年はさらに忙しくなりそうだ」

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