クライスラー・グループのハイパフォーマンス部門であるSRT(ストリート・アンド・レーシングテクノロジー)は20日、ル・マン24時間が開催されているサルト・サーキットで、SRTバイパーGT3-Rを公開した。
このSRTバイパーGT3-Rは、ル・マンLM-GTE規定を戦うSRTバイパーGTS-Rと同様、ライリー・テクノロジーとの協力で生まれたマシンで、世界中のGT3規定のレース、また来季からユナイテッド・スポーツカーシリーズとして開催される北米スポーツカーレースのGTカテゴリー向けに開発されたもの。
SRTは、このバイパーGT3-RはGTS-R同様SRTバイパーのストリートカーの延長線上として開発されたもので、ライリー・テクノロジーの協力により、空力を開発。パドルシフトを備えたXトラック製トランスミッションが、V10エンジンに組み合わされる。
「SRTバイパーGT3-Rは成功を収めたGTS-Rに続く、世界的な多くの代表的なレースに参加できる車両だ」と語るのは、SRTモータースポーツ代表のラルフ・ジル。このGT3-Rは45万9000米ドル(約4500万円で、今オーダーすれば2013年後半にデリバリーがスタートするという。
このSRTバイパーGT3-Rは、“兄貴分”にあたるGTS-Rが参戦しているル・マン24時間の会場内にある、SRTブースで20日の現地時間15時にアンベイルされた。ル・マン24時間の期間中SRTブースに展示される予定で、すでに多くのファンが詰めかけている。