WRCの盛り上がり停滞が長く懸念され、プロモーターの態勢が批判されている中、そのプロモーターが起爆剤として掲げたパワーステージ改革案。しかし、ラリースペイン開幕直前に、WRCコミッションはFIA、シリーズ投資家を交えたミーティングを開き、その提案が棄却された。この結果、来季のWRC競技フォーマットは、当面変更されることはなくなる見込みだ。

 先週木曜日にジュネーブで開催されたWRCコミッションのミーティングには、FIA総裁のジャン・トッドも同席。パワーステージの実施方式として、タイム差によってグループ分けし、4カーのシュートアウトを行う案が議題に上がった。

 パワーステージの方式については、9月に行われたモータースポーツカウンシルでも棄却されており、後ろ盾を失った状態のこの提案は、12月のモータースポーツカウンシルには提出されない見込みだ。

 WRCプロモーターのオリビエ・シエスラは、この提案がこれ以上検討されることはないと明かした。
「提案が煮詰まっておらず、支持を受けることができなかったようだ」とシエスラ。「パワーステージをよりエキサイティングなものにするために、さらに模索を進めていくが、現状の提案を煮詰めることはない」

「もちろん、残念だ。多くの人が知恵を出し合って検討してきたし、このコンセプトをマーケットに打ち出していきたいと思っていた」

 一方、出走順に関する案件など、合意に達したものもあり、デイ1、デイ2は選手権ランキング順、最終日はその時点の順位でプライオリティドライバーをリバースする案が、モータースポーツカウンシルに提案される。

 トッドはWRCの今後の方向性に関して、さらに影響力を持つ立場に立つことを望んでいるとも伝えられており、近い将来のうちに改革が必要であることを認めている。

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