2010年APRCチャンピオンの田口勝彦が、所属するチームMRFの母体であるインドのタイヤメーカー、MRF社を訪問した。2004年から同チームでAPRCに参戦を続ける田口だが、チェンマイにある同社を訪ねたのは初めてのこと。
 インドは、10月末にF1の初開催を控えているほか、例年モナコで行なわれるFIA表彰式も今年はニューデリーでの開催が噂されるなど、モータースポーツ界が急速な盛り上がりを見せている。パーツ産業でも諸外国から技術者を積極的に引き抜くなど、発展に向けて貪欲に力を注いでいるホットな国のひとつだ。

 田口は4日間の滞在中、MRFの開発担当らと1日7時間近くのミーティングを続けるなど、タフな日程をこなした。テストデータをチェックすることもできたほか、タイヤ作りを流れをイチから勉強することにもなり、予想以上に複雑で手間のかかる行程に「タイヤの各部分や、ゴムの成分によっても種類が多く存在するので、状況や環境によってそれらを組み合わせるのは、まさに職人技」と驚いた様子。
 一方で、「実走とのフィーリングにもその根拠がよく理解できたので、今後の開発ではフィードバックが出しやすくなると思う」と自分自身にとっても大きな収穫を得たようだ。

 今季のAPRCでは厳しい戦いが続く田口とMRF陣だが、アジアカップではチームメイトのガウラブ・ギルが首位に立っており、イベントも2戦残っている。次戦は母国日本にチャンピオンとして臨む大舞台。心機一転、日本のファンの前で凱旋ラウンドでの活躍を期待したい。

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