ドイツGPを終えて、選手権2位との差がわずか21点に縮まってしまったジェンソン・バトンは、気温が上がるとみられる次のハンガリーでも不調が続けば、困ったことになると認めている。

 ブラウンのBGP001はシルバーストンとニュルブルクリンクの涼しいコンディションの中、タイヤを適温に温めることができず、バトンとルーベンス・バリチェロはレッドブル勢に完敗した。ドイツではマーク・ウエーバーとセバスチャン・ベッテルが1-2を飾ったのに対し、バトンは5位にとどまり、選手権リードを大きく削られる結果となった。

「本当に悔しいよ。レースには苦労した」とバトンはBBCに対してコメントした。
「スタートは大失敗だった。滑り出しが悪く、ターン1で集団に囲まれてしまった。彼らは皆ブレーキングを遅らせており、フロントウイングを失う状況になりかねなかった。事実そうなりかけたので、僕は引くしかなかった。それでターン1を抜けた時点で8位になってしまった」
「アウトから何台か抜いて、4位に上がった。(フェリペ・)マッサを抜き、(ヘイキ・)コバライネンの後ろになった。彼のペースは遅かったが、それでも抜くことはできなかった。その後、ルーベンスにも引っかかった。彼は2回目のピットストップで問題があり、僕より8秒前だったのが、僕よりおそらく4秒前の位置でコースに戻った。それで彼は、僕には順位は分からないけれど、その順位を得るチャンスを失ったんだ。彼のプライムタイヤでのペースはあまりいいとはいえず、僕は何周にもわたって彼に押さえられた状態で走った。厳しかったね」
「路面が冷えるともっと状況が厳しくなった。プライムタイヤに熱を入れるのは難しかった。ずいぶんとウェービングしてかなりよくなったけれど、オプションタイヤでは熱を保つことができずに苦労した。タイヤをスライドさせてグレイニングが出来始め、ひどいデグラデーションが発生した。2台のレッドブルの後ろで表彰台に乗るチャンスがあると思っていたけれど、それは無理だった」

 ドイツGPまでの3戦で、ブラウンGPとレッドブルとのポイント差は43.5点から19.5に縮小した。残りは8戦、コンストラクターズでは144点、ドライバーズでは80点のポイントが残っている。次のハンガリーは暖かい中でのレースが予想されており、ブラウンのマシンが有利と見られているが、もしそうでなければ困ったことになるとバトンは承知している。
「ハンガリーでは全力を尽くさないとね。もちろんそうするつもりだよ」とバトンはロイターに対して語っている。
「そこでは僕らが速いよう祈ろう。そうじゃなかったら大変だ」
「まだまだたくさんのレースが残っているから、心配する必要がある。このふたつのサーキット(シルバーストンとニュルブルクリンク)は、温度の関係で僕らにとっては悔しい結果となった。もし気温の高いコースでも速くなければ、かなり困ったことになる。(でも)僕らのマシンはそこ(ハンガロリンク)では強いと思うよ。どれぐらい強力かは分からない。それは見てみないとね」
「改善しろとチームにまくしたてることもできるんだろうが、彼らだってやるべきことは分かっている。僕らは冷静になって、マシンを改善し、その力を100パーセント引き出していかなければならない。心配する必要はあるけれど、僕は“なんてこった。このままじゃ選手権を失ってしまう”などと考えたりはしていない。“さぁ、巻き返そうぜ”って感じだよ」

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