ウイリアムズF1のレースドライバー、ニコ・ヒュルケンベルクが23日、ニュルブルクリンク耐久シリーズ(VLN)第3戦のフリー走行前に、ハイブリッド機構を搭載したポルシェ997 GT3Rハイブリッドをテスト走行した。

 アイスランドでの火山噴火の影響で、中国GPからニュルブルクリンクへの移動が懸念されていたヒュルケンベルグだったが、予定どおりVLNのフリー走行前にテストは無事実現。オールドコースの走行も、ウイリアムズ製KERSシステムを搭載したハイブリッドポルシェでの走行も初体験のヒュルケンベルクだったが、ポルシェ・モータースポーツの首脳陣からマシンについてのレクチャーを受け、入念な打ち合わせをした後コースインをした。

 ポルシェから降りたヒュルケンベルクは、「すごく機能性の高い車を運転させてもらったことは、僕にとってすごく有意義で素晴らしい体験だった」とコメント。

 ハイブリッドパワーをどれくらい使用したのか? という質問にヒュルケンベルグは「1周につき確実に最低20回以上は使っていたよ。そうすると、自分でもパワーが上がっているのをすぐに体感できた。ニュルのオールドコースは次々と予測出来ないコーナーやアップダウンが現れ、コースを知らない僕にとってはリミットぎりぎりにドライブすることは難しかった。でも、何度でも言わせてもらうけど、本当に素晴らしい体験で最高に楽しかったよ!」と笑顔で語った。

 このハイブリッド搭載のポルシェ997 GT3Rハイブリッドは、今季のVLNでレースデビュー。2戦目にしてエントリー211台中、総合第3位に入賞してレーシングカーとしても高いポテンシャルを証明。メインターゲットであるニュルブルクリンク24時間レースでの活躍が期待されている。

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