2011年F1モナコGPの日曜決勝で、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルは1位、マーク・ウエーバーは4位だった。

■レッドブル・レーシング
セバスチャン・ベッテル　決勝1位
　今日の気持ちを表現するのは難しい。最高の気分だ。ここで優勝するためには何が必要なのかずっと見てきたからね。
　クレージーなレースだった。このレースで1回ストップで走り切れるなんて想像しがたいよね。でも僕らは実際にうまくやれた。最初のピットストップは完璧ではなく、そのためにジェンソン（・バトン）に前に出られてしまった。ジェンソンが入って僕らがそれに反応しなければならなくなったが、彼がソフトタイヤでどんどん差を広げていったからびっくりした。僕はハードタイヤだった。僕は「諦めるな」と思いながらギャップを縮めるためにプッシュした。
　セーフティカーには助けられた。でも同じセットのタイヤでほぼ60周走るのは楽ではなかった。僕らの計算ではそれは無理だったよ！　僕らはかなりリスクを冒したけれど、それだけにこの勝利への喜びは大きい。レース終盤にはタイヤはとてもフレッシュとはいえない状態になった。でも優勝する唯一の道はステイアウトすることだったんだ。フェルナンド（・アロンソ）とジェンソンから20周にわたってプレッシャーをかけられた。最後の6周は厳しくなっただろうけど、もう一度セーフティカーが出てレース中断となった。それでタイヤを換えることができた。
　最高にハッピーだよ。一時は僕は2番手でジェンソンから15秒遅れていて、勝利は遠いところにあるように思えた。本当にここはクレージーな場所だね。昨日の夜にルーレットが回されて、レースの間ずっと回り続けていたんだと思う。ものすごく嬉しいよ。最高の結果だし、モナコのレースウイナーのリストに僕の名前が加えられるのは本当に光栄だ。僕らはこの勝利に値する仕事をした。リスクを冒してその成果を手に入れられたんだ。

マーク・ウエーバー　決勝4位
　ファーストスティントで十分な周回を走らなかった。このタイヤでは僕はだいたいそうなのだが、それがレースに響いた。ピットに着くと、タイヤが全く出ていなかった。僕はピットに到着したが、チームは皆準備しているところだった。チーム内で無線のトラブルがあり、準備ができていなかったんだ。ピットで待っていると、その間にコース上のポジションが失われ、他車の後ろを走ることになる。だからその状況から4位になれたのはそれほど悪くなかった。残りわずか5周でなぜレースを再開したのか分からないが、そういう決定が下されたのであり、結果的にはよかった。ビタリー（・ペトロフ）の無事を祈っている。