小林可夢偉が、初めて走行するオーストリアGPのレッドブルリンクをどうアプローチするかを語った。

可夢偉がレッドブルリンクを走行するのは初めてで、チームのシミュレーターにもレッドブルリンクがプログラムされていないため、ぶっつけ本番でコースを覚えることになる。レッドブルリンクはコーナーが7つしかないが、高低差が大きく、特に最初のふたつは完全ブラインドコーナーになっており、アプローチが難しい。

「意外とコース幅が狭い印象でしたね」と、可夢偉はチームの定例会見でレッドブルリンクの印象を述べる。

「ハードブレーキングが必要なコーナーがふたつしかない。前半に3つ右コーナーが続いて、その後に低速の左がふたつ続くので、右タイヤの温まりが心配です。グレイニングが起きやすい」

 左コーナーがふたつしかなく左右のコーナー数のバランスに隔たりがあるレッドブルリンク。高低差、路面のアンジュレーションを使って、タイヤの摩耗を抑えながらクルマを曲げる技術がドライバーに求められる。

「高低差があるので、それを使ってクルマをどう落とすか。コーナーで水を流し込むように、曲げるというより落とすイメージで曲がることが必要ですね」

 さらに難関なのが最終ふたつの下りの右コーナー。ここでの旋回速度がグランドスタンドでの登りのストレート速度にダイレクトに影響する。可夢偉が「最終コーナーとその前のふたつのコーナーは昔の改修前のバルセロナの最終に似ている」と話せば、フェルナンド・アロンソもFIA会見で「トリッキーで難しい」とこのコースのポイントとして挙げたように、レースでの大きなポイントとなりそうなコーナーだ。

 前回のカナダではクルマのトラブルでリタイアを余儀なくされた可夢偉。ただ、このレッドブルリンクではチャンスも多い。

「ストレートはダウンフォースがないので速いと思います。ストップ&ゴーに近いレイアウトなのかな。ブレーキング勝負のサーキットは嫌いじゃないですからね」

 可夢偉はかつて、「僕が作るクルマはなぜかブレーキングがすごくいいクルマになる。今年もブレーキングではマルシャより全然いいクルマです」と話していたように、このレッドブルリンクでも突っ込み勝負になれば、レースで強みを発揮することができそうだ。

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