新シーズンを迎えるTGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラチーム代表は、新たな技術規則が反映されたトヨタGRヤリス・ラリー1は「むしろ俊敏になった」とし、開幕戦への期待を語っている。
「2024年シーズンが終わったばかりのような気がするが、我々は多くの新たな側面を持つ2025年シーズンに向けて準備を進めている。ハイブリッドユニットが搭載されなくなり、重量が低減されたことにより、我々はクルマの最適化とセットアップの適切なバランスを見つけるために努力してきた」
「自分自身もこの新しいパッケージのクルマを運転する機会があったが、パワーが減少しているにもかかわらずパフォーマンスは以前とほぼ同等で、クルマはむしろ俊敏になったように感じた。また、新たなタイヤサプライヤーであるハンコックの参入も歓迎したい。このようなさまざまな変化にドライバーたちがいち早く適応し、限界までプッシュできるようになることを期待したいね」
「ラリー・モンテカルロはコンディションが変わりやすいことから、タイヤ戦略の面でも、もっとも難しいイベントのひとつだ。テストでは降雪などさまざまな天候を経験したが、ラリーではつねに驚くような出来事に遭遇するものだ」
「(そんななかでも)強化された今年のラインナップにより、我々のドライバー達がこのイベントと、チャンピオンシップでトップ争いに加わることができると確信している。ラリー1でフル参戦する初めての年となるサミ(・パヤリ)には、以前の(勝田)貴元と同じように、セカンドチームからエントリーしてもらう」
「これにより、マニュファクチャラー選手権争いでも新たな展開がもたらされるはずだ。今大会での彼のメインターゲットは完走と経験を積み重ねることになるが、一年を通して成長し、進化してくれることを期待したい」
2025年の開幕戦であり、WRC伝統の一戦でもある『ラリー・モンテカルロ』は、1月23日から26日にかけて開催。最初の走行は23日(木)のシェイクダウンとなる予定だ。


