一方のスピードは、セミファイナルでも苦戦を強いられたサンデルのスバルWRXと、ブライアン・ハータ・ラリースポートのカボ・ビンガム(フォード・フィエスタRXスーパーカー)に先行を許す苦しい展開に。
しかし、タイトルへの重圧に対処すべく丁寧なドライビングを見せたスピードは、ジョーカーラップの攻防などを活用しポジションを挽回すると、先行2台から表彰台を奪い返し、2位でチェッカー。見事に新記録となるシーズン11度目の表彰台獲得というオマケ付きで、ファウストに対し19ポイント差を維持して3度目の戴冠となった。
「この週末は、どんな問題が起こっても僕らには十分なマージンがあるんだと。つねに考えていた。これを成し遂げたすべての人々に感謝したいし、僕らは本当にベストなチームだ。僕はただ幸運だっただけで、すべてはチームと素晴らしいパートナーたちの努力のおかげだ」とスピード。
前戦でマニュファクチャラーズ・タイトルを確定させていたフォルクスワーゲンは、これで2連覇を果たすと同時に、VARCとしてはGRC3連覇、シーズン9勝の新記録を達成している。



