「去年、メキシコは新参の我々チームとクルマにとって非常に厳しいラリーになったから、それを解決するために多くの改善作業を続けてきた」と語るのは、チーム代表のトミ・マキネン。
「前回発生した問題をすべて分析し、冷却系およびエンジンに改良を施した。また、(メキシコは標高が高いエリアが舞台となるため、)日本にある低圧試験設備も活用したよ」
「以上のような領域についてかなり力を入れて改善に努めてきたから、すべてが完全に機能すれば充分に競争力のあるパッケージとなるはずだ」
トップと18点差のドライバーズランキング3位につけるラトバラは「メキシコのステージは非常に高速なセクションと、低速なセクションの両方があり、走行ラインの外側には岩が転がっているため正確なドライビングが求められる」と述べている。
「我々は先週、スペインでグラベルテストを行なっていい結果を得たんだ。もちろんメキシコはもっと暑くなるだろうが、1年のこの時期にヨーロッパでできるテストとしてはベストな環境だったと思う」
「サスペンションに改良を加えた結果、駆動力とブレーキング時のグリップ力が去年の終わり頃よりもよくなったように感じたよ」
また、オット・タナクは「ラリー・メキシコは、ヤリスWRCで戦う最初のグラベルラリーだ。メキシコでの実戦経験は充分にあるから、リラックスしてラリーに臨むことができる」とコメント。
今年がラリー・メキシコ初出場となるエサペッカ・ラッピは「去年、コースのレッキ(事前下見走行)は行ったけど、どのようなラリーになるのか予想がつかない」としながらも、「すべてのステージを走り切り、将来のために経験値を高めることが今回の目標」と語っている。