パーマネント・エントリーとしては全12戦中10戦の参加義務が発生し、6チームが個別に3名のドライバーまで登録可能。今季は元WRC王者のマーカス・グロンホルムがGRXタネコ・チームとして、既報の通りヒュンダイi20RXスーパーカーを投入するほか、GCコンペティションがプロドライブ製のルノー・メガーヌR.S.RXスーパーカーを走らせる計画を明かしており、全チームが異なる6マニュファクチャラーの参戦が予定されている。
2017年王者のヨハン・クリストファーソン擁するPSRXフォルクスワーゲン・チーム・スウェーデンは、2014~15年王者であるチーム代表のペター・ソルベルグとともに体制を維持。フォルクスワーゲン・モータースポーツ製となる2018年型ポロR RXスーパーカーでタイトル防衛に挑む。
一方、2016年王者でタイトル奪還を目指すマティアス・エクストローム率いるチームEKSは、今季からチーム名をEKSアウディスポーツに改称。バッケルドをチームメイトに迎え、こちらも大幅な改良が施されたアウディS1 EKS RXクワトロを投入する。
そしてこちらもプジョースポールのファクトリーチームに指定されたチーム・プジョー-ハンセンは、BRX開幕戦参戦のふたりをレギュラーに据えた。
それに伴なって、3台目のプジョー208WRXをドライブするケビン・ハンセンはインディビデュアル・エントリーとなり、ドライバーズチャンピオンシップのポイント獲得は可能となるが、チームズチャンピオンシップに該当するポイントは登録外となる。
この枠にはケビン・ハンセンの他にも2名のエントリーがあり、セバスチャン・ローブ・レーシング(SLR)がオンローク、オレカと独自に共同開発したプジョー208RXスーパーカーをベルギー人のグレゴール・ドゥムースティエがドライブ。
さらに、ラトビア人のヤニス・ボウムニスのために、チームSTARDがフォード・フィエスタRXスーパーカーEvo.3を提供し、フルエントリーする意向を示している。
シルバーストンで開催される第4戦スピードマシン・フェスティバルと、第10戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズでの北米戦、初開催2戦を含む2018年シーズンは、4月14~15日のスペイン・バルセロナ、WorldRXオブ・カタルーニャで幕を明ける。


■2018年WorldRX世界ラリークロス選手権・パーマネントエントリー
| ドライバー | 国籍 | チーム | マシン |
|---|---|---|---|
| ヨハン・クリストファーソン | スウェーデン | PSRXフォルクスワーゲン・チーム・スウェーデン | フォルクスワーゲン・ポロR |
| ペター・ソルベルグ | ノルウェー | PSRXフォルクスワーゲン・チーム・スウェーデン | フォルクスワーゲン・ポロR |
| マティアス・エクストローム | スウェーデン | チームEKSアウディスポーツ | アウディS1 EKS RXクワトロ |
| アンドレアス・バッケルド | ノルウェー | チームEKSアウディスポーツ | アウディS1 EKS RXクワトロ |
| セバスチャン・ローブ | フランス | チーム・プジョー・トタル | プジョー208WRX |
| ティミー・ハンセン | スウェーデン | チーム・プジョー・トタル | プジョー208WRX |
| ケビン・エリクソン | スウェーデン | オルスバーグMSE | フォード・フィエスタRS |
| ロビン・ラーソン | スウェーデン | オルスバーグMSE | フォード・フィエスタRS |
| ニクラス・グロンホルム | フィンランド | GRXタネコ・チーム | ヒュンダイi20RX |
| ティマー・ティマジャノフ | ロシア | GRXタネコ・チーム | ヒュンダイi20RX |
| ゲラン・シシェリ | フランス | GCコンペティション | ルノー・メガーヌR.S. |
| ジェローム・グロセット-ジャニン | フランス | GCコンペティション | ルノー・メガーヌR.S. |
■2018年WorldRX世界ラリークロス選手権・パーマネント個別エントリー
| ドライバー | 国籍 | チーム | マシン |
|---|---|---|---|
| グレゴール・ドゥムースティエ | ベルギー | セバスチャン・ローブ・レーシング | プジョー208RX |
| ケビン・ハンセン | スウェーデン | チーム・プジョー・トタル | プジョー208WRX |
| ヤニス・ボウムニス | ラトビア | チームSTARD | フォード・フィエスタRS Evo.3 |
