競技最終日のデイ4は、クレイグ・ブリーン(シトロエンDS3 WRC)とオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)らによる激しい総合3位争いが展開した。
前日、わずか9.1秒差だった両者の争いは、タナクがSS21を制して4.4秒差まで接近する。しかし、直後のSS22でタナクは痛恨のクラッシュして、戦線離脱を余儀なくされる。
これでブリーンを追いかける総合4番手にはヌービルが浮上。そのヌービルはSS22、SS24でトップタイムをマークして猛追するが、SS23を制して反撃したブリーンに4.6秒届かず。ブリーンはWRC最上位クラス参戦4戦目で表彰台を手にした。
デイ2でコースオフし、総合56番手まで順位を落とした王者セバスチャン・オジエは総合24位までポジションを上げたものの、ポイント獲得には至らず。ボーナスポイントが得られるSS24のパワーステージでも5位に終わり、今季初めてノーポイントでラリーを終えている。
トミ・マキネンレーシングからWRC2にエントリーしていた新井大輝(フォード・フィエスタR5)と勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は、勝田がクラス優勝したエスペッカ・ラッピ(シュコダ・ファビアR5)から約10分遅れのクラス12位(総合27位)で初のWRC挑戦を終えた。一方、新井はクラス11番手で挑んだSS22でクラッシュ。そのままリタイアとなった。
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