また、タナクから1.8秒差の総合10番手につけたラッピは「スーパーSSでは大勢の観客の前を走り最高の気分だったよ!」と長いラリーのオープニングイベントを振り返った。

 シェイクダウンで手応えを感じたというラッピは「クルマのセットアップにはとても満足していて、何も変更しなかった」とコメント。

「順位は7番手だったけど、トップ(のラトバラ)とはたった1秒差だったし、自分にとってはこれまでのなかでベストなシェイクダウンになった。WRカーでのラリー・ポルトガルは2度目の挑戦になるから、去年よりもさらにハードに攻めて、より良いリザルトを残したいと思っているんだ」

 アタック中にタイムロスがあり、結果として総合13番手で初日を終えることとなったラトバラは、ラリー初日を次のように振り返っている。

「シェイクダウンではセッティングを変えることなく3回連続で走り、ファステストタイムを記録。セットアップの正しさを確信した」

「(2戦続けてリタイアを喫しているなかで)僕としては、このラリーが今シーズンのターニングポイントとなることを願っている。そのためにミスのない走りをして、スピードを示したいと考えているよ」

 精彩を欠く結果となったSS1については「スーパーSSでは最後のヘアピンで少しタイムロスをしてしまった」というラトバラ。「何が起こったのか後で調べるが、あまり気にしてはいない。クルマのフィーリングは非常に良いため、とても前向きな気持ちでラリーのスタートをきることができているんだ」

 WRC第6戦ポルトガルのデイ2はSS2~9の計8本のSSが行われ、この内SS2~7はスペイン国境に近い北部のグラベルコースが舞台となる。一日の最後に待ち受けるSS8、9はボルトの街なかに設けられる市街地SSだ。8本のSSの合計距離は148.66km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は612.64kmとなる。

エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)
ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)

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