出身地のベルギー国内ではすでにクロスカー/クロスカートのイベントを経験しているものの、ヌービル自身はスカンジナビア地域のトラックでは走行経験がなく、イベント会期中に「大きな成長曲線を描く状況に直面するだろう」と語っている。

「この有名なラリークロス・トラックでのレースウイークに参加させてもらえるのは本当に光栄だ。昨季のRallyX Nordicもフォローしていたし、面白そうだったからいつかは出てみたいと思っていたんだ」と参戦決定の喜びを語ったヌービル。

 その車両名称にもあるとおり、このFIAクロスカート専用モデルはヌービルの兄弟が操業し、本人も出資するLifeLive社が設計開発したマシンでもあり、この週末が北欧地域デビューの機会ともなる。

「そう、このTN5を競技に参加させる絶好の機会にもなった。LifeLive社にとっての新しい章であり、現在も開発が続けられているTN5にとって、このAll-Star Magic Weekendこそ大きな初演の舞台だ」と続けたヌービル。

「同時にそれは新たな課題への挑戦でもあり、スカンジナビア地域はワンメイク車両の多い非常に特殊な市場だ。僕らは将来的にその状況を打破したいと思っていて、それこそがこの世界で最高のラリークロス・トラックでマイレージを獲得するためにやって来た理由でもある」

「ほかのすべての競合他社は多くの経験を持っていて、僕らはスピードと改善の必要性について多くの学びを得ることになるだろう。でも、個人的レベルではステアリングを握って再びコンペティションに参加できるのは本当に最高の気分だ!」

 その同クラスでTN5を託されたチームメイトは、世界選手権でヌービルを越える実績を持つ現WorldRX王者のティミー・ハンセンで、地元スウェーデン出身の28歳も久々のクロスカートをドライブする。

「eスポーツを多数経験した後、今年最初の本格的イベントで実物のステアリングを握るのが待ちきれないね。今回はRXスーパーカーじゃないけれど、Gの感覚やジャンプ、そしてホーリエスのトラック自体を走れるのはまさに“Magic”な経験だ」と、意気込みを語ったティミー。

RallyX Nordicで武者修行を積み、現在は本格的にラリー競技へと転身したオリバー・ソルベルグ
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そのオリバー・ソルベルグはかつてタイトル獲得も果たした父の愛機シトロエンDS3 RXスーパーカーでエントリーする
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