「僕は自分のミッションに失敗してしまった。今日、僕は非常に激しい転倒を経験し数分間、意識を失っていた」と語ったコルネホ。
「(意識の回復後)ふたたびバイクに戻ることができたが、とてもゆっくり走ることしかできなかった。バイクはすべてが曲がっていたんだ」
「それでもステージ10のフィニッシュラインには間に合った。しかし、安全上の理由から、頭に受けた大きな打撃をきちんとチェックしてもらわなければならなくなった。まるで電車に轢かれたような気分だよ」
「いまはチームや家族、トレーナー、そしてすべてのファンの多大なサポートと励ましに感謝するしかない。大きな夢まであと少しだったのに……それは未完のままになった」
ラリーリーダーが姿を消した一方、コルネホを欠いたモンスターエナジー・ホンダチームは連日のワン・ツー・スリー・フィニッシュを達成。リッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)がプロローグを含む今大会3回目のステージ優勝を飾って総合2位に浮上すると、ホアン・バレダ(ホンダCRF450ラリー)を挟んで、SS3番手タイムをマークしたケビン・ベナバイズ(ホンダCRF450ラリー)が総合首位に浮上した。
トップと10分36秒差の総合3番手にはレッドブル・KTM・ファクトリーチームのサム・サンダーランド(KTM 450ファクトリー)がつけ、そのわずか4秒後方にバレダが続いている。
14日に行われる“ステージ11”はアル・ウラーからヤンブーに向かう総走行距離598kmのコースだ。SS距離は当初464kmとされていたが、天候悪化の懸念から主催者は13日の時点で競技ステージを50km短縮すると発表している。