そのオジエと最後まで優勝を争ったエバンスは2020年大会の順位を上回る総合2位でフィニッシュ。トヨタのワン・ツー・フィニッシュを支えた。一方、表彰台争いを演じたロバンペラはSS12でパンクに見舞われタイムを失い、総合4位でのフィニッシュに。しかし、最終パワーステージではオジエに次ぐ2番手タイムをマークしてみせ、ボーナスポイントのフルマークに貢献している。
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムからシリーズ全戦に出場し、ヤリスWRCをドライブする勝田貴元は、昨年の7位を上回る総合6位で難関ラリーを完走し、自己ベストリザルトを更新してみせた。
今季からチームを率いるヤリ-マティ・ラトバラ代表は「チームを心から誇りに思う」とコメント。
「何という素晴らしい結果だろうか! この役職に就いて初めて挑んだラリーでいきなり1、2、4フィニッシュを飾り、貴元も6位に入った。しかも、パワーステージでは最大のポイントを獲得したのだから信じられないよ」
「本当に素晴らしいチームと最高のドライバーたちだ。ラリー開始直後から彼らは速く、その後セブ(セバスチャン・オジエ)は他を圧倒するようなステージタイムを何度も記録し、勝利を得た」
「エルフィン(・エバンス)はとても安定した走りを続け、週末を通してミスをしなかった。また、カッレ(・ロバンペラ)は今朝タイヤに不運なダメージを負って後退するまでは、表彰台争いに加わるチャンスがあった。それでも、総合4位は彼にとって良いスタートになったと言える」
「全体的に、最高の形でシーズンをスタートすることができたと思う」
トミ・マキネンの跡を継いだラトバラ新代表に最高の船出をプレゼントしたトヨタ陣営。ドライバー、コドライバー、マニュファクチャラー部門の3冠獲得を狙う彼らが挑むWRCの次戦は、2月26~28日に行われるアークティック・ラリー・フィンランドだ。




