そのブリーンのチームメイトであるティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)は前日に3番手に浮上したものの、4番手につけるセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)との差はわずか6秒という接戦。両名の表彰台をかけた争いはこの日も熱を帯び、午前のループでは互いに一歩も引かずその差は4.5秒に。
しかし、午後になるとヌービルが7冠王者を徐々に引き離す展開となり、1日の最後にはSS17でステージウインを飾ったベルギー人が17.9秒のマージンを築いてみせた。
SS18でベストタイムをマークしたオジエは総合4番手。そこから23.4秒遅れてエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が5番手につけ、以下、テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)、ピエール・ルイ・ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC)、アレクセイ・ルキヤナク(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)、アンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)、マッズ・オストベルグ(シトロエンC3ラリー2)が続き、トップ10オーダーを形成した。
前日のデイリタイアからラリーに復帰したタナクは抜群のスピードを披露した。このエストニア人はSS11から6ステージ連続でベストタイムを記録してみせ、総合36番手ながら光る走りで地元ファンにその勇姿を届けている。同じくデイ3に再出走を果たしたMスポーツのガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)は総合38番手となった。
ロバンペラによるWRC史上最年少優勝記録の更新が懸かる18日(日)のデイ4は、3本のステージをサービスを挟むことなく各2回走行するスケジュールが組まれている。この内、SS21の再走ステージとなる最終SS24“タルトゥ・バルド2”は、トップ5タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられるパワーステージだ。6本のSSの合計距離は52.10km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は291.42kmとなる。






