そんなエバンスから22秒遅れた総合3番手につけたセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)は、SS11でヌービルとベストタイムを分け合い、SS12でもトップタイムをマークした。こちらはサービスでの調整が功を奏したかたちだ。
しかし、4番手につけるダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)と6.9秒差で迎えたSS13のショートステージでは、スタート直後にヤリスWRCのエンジンがストール。この影響でタイムを失った選手権7冠王者は“地元のヒーロー”に1.2秒差に迫られている。
カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)はトップから1分以上遅れて総合5番手に。彼の後ろはさらに2分以上のギャップがある。首位と3分45秒差の総合6番手につけるガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)から7番手オリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC)を挟んで、8番手のニル・ソランス(ヒュンダイi20クーペWRC)までのギャップは8.6秒だ。
6番手でデイ2を開始したアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)はSS11でバリアに接触した。この影響でタイヤをパンクさせたほか、サスペンション、ドライブシャフト、ステアリングアームにダメージを負ったが、彼は走行を続行し総合20番手で競技2日目を完走している。
また、初日SS1でクラッシュを喫した勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)はデイ2で再出走を果たし、SS12では5番手タイムをマーク。総合順位は48番手となっている。
ラリーの最終日となる17日(日)のデイ3は、サービスパークの西側エリアでSS14/SS16“サンタ・マリナ”と、SS15/SS17“リウデカニエス”という2本のステージをサービスを挟んで各2回走行する予定。この内、サンタ・マリナの1本目は日の出前のスタートとなる。また、最終SS17はトップ5タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーに、ボーナスポイントが与えられる“パワーステージ”となっている。計4本のSSの合計距離は50.90km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は261.12kmだ。