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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.01.12 21:09
更新日: 2022.01.13 16:24

アウディ ダカールラリー2022 中間ラリーレポート

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ラリー/WRC | アウディ ダカールラリー2022 中間ラリーレポート

 参戦している3台のプロトタイプは、きわめて高度な構造を備えています。このクルマは、代替駆動コンセプトにより、高電圧バッテリーを使用した電動パワートレインに、非常に高い効率を誇るエネルギーコンバーターを組み合わせています。車両開発は非常に短期間でしたが、3台ともに大きな不具合もなく、過酷な砂漠環境を走り抜きました。

 走行距離約4700kmにも達する前半戦において、アウディは、成功とともに困難も体験しました。2日目は、ルートナビゲーションが難しかったことに加え、サスペンションへのダメージがチームのチャンスを奪いました。ペテランセルは、岩場を通過した際に左リヤサスペンションのリムとロワーウィッシュボーンを破損し、大きなダメージを負いました。修理のため、彼は救援トラックを待つことを余儀なくされました。修理後は慣例どおりビバークに直行しましたが、チェックポイントを通過できなかったことでチームには16時間のペナルティが科されました。
 
 昨年の勝者であるペテランセルは、ペナルティ時間中もチームのために全力を尽くし、第6および第7ステージではサインツのショックアブソーバー交換を何度も手伝いました。シーバッハは、次のようにコメントしています。「このような行為は一流のプロのものであり、ドライバーの品格とチームスピリットを体現しています」

リヤのショックアブソーバーが破損したカルロス・サインツを助けるため、前日に同様のアクシデントに見舞われたステファン・ペテランセル(アウディRS Q e-tron)がサポートに回った。このおかげで、サインツはトップから1時間の遅れのみでステージ5をフィニッシュしている
リヤのショックアブソーバーが破損したカルロス・サインツを助けるため、前日に同様のアクシデントに見舞われたステファン・ペテランセル(アウディRS Q e-tron)がサポートに回った。このおかげで、サインツはトップから1時間の遅れのみでステージ5をフィニッシュしている

 チームは、ラリーの現場においても多くの領域で車両の改善を行っていますが、アウディスポーツのレーシング部門を統括するステファン・ドライヤーも、実戦を通じて中長期的な改良ポイントを日々発見し続けています。彼は、次のようにコメントしています。

「私たちが驚いたのは、問題はサスペンションのような従来の領域にしか発生していないということです。革新的かつ高い負荷を受けている駆動コンセプトにはいっさいのトラブルは発生していませんでした。車両のパフォーマンスも狙いどおりであることも印象的でした」

「しかし、今回のラリーには、まだ長い道のりが残っていることも事実です。1週間後に、3台すべてのアウディRS Q e-tronがジェッダに到達するという目標に変わりはありません」

 8000km以上を走行したドライバーたちは、1月14日に、紅海に面した港町のジェッダに到着します。現時点でアウディ勢トップとなるエクストロームは総合14位、サインツは25位、ペテランセルは71位となっています。

※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

マティアス・エクストローム(アウディRS Q e-tron) ダカールラリー2022
マティアス・エクストローム(アウディRS Q e-tron) ダカールラリー2022
ステファン・ペテランセル(アウディRS Q e-tron) ダカールラリー2022
ステファン・ペテランセル(アウディRS Q e-tron) ダカールラリー2022


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