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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.05.21 11:13
更新日: 2022.05.22 13:15

“ふたりのセブ”が両者リタイアの波乱。パンク頻発のデイ2はエバンスが首位/WRCポルトガル

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ラリー/WRC | “ふたりのセブ”が両者リタイアの波乱。パンク頻発のデイ2はエバンスが首位/WRCポルトガル

 ヒョンデi20 Nラリー1に乗り込みこの第4戦で2022年シーズンを開幕させたダニ・ソルドは、ロバンペラからは30.8秒、トップからは44.4秒遅れの総合3番手でヒョンデ勢の最上位につけた。彼と5.2秒差の4番手には勝田のGRヤリスが続いた。

 勝田はSS6でハーフスピンを喫したものの、それ以外のステージでは安定したペースで走行。SS7とSS8では3番手タイムを記録し、デイ2最後のSS9ではエバンスに次ぐ2番手タイムをマークしている。

 一方、トヨタ勢で唯一完走することができなかったのが“現チャンピオン”のセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)だ。開幕戦モンテカルロ以来の出場となった8冠王者は、ライバルのローブがリタイアを喫したSS5の終了時点で総合3番手につけていた。しかしSS6とSS7で立て続けにタイヤのパンクに見舞われ競技続行が不可能に。この結果、ポルトガルの金曜日は“ふたりのセブ”がともにデイリタイアするという、まさかのドラマを生むことになった。

 Mスポーツ・フォードWRTのガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)もタイヤトラブルに見舞われたひとりだ。彼のクルマもコクピットにダストが入り込み、その影響でペースが上がらなかったが、トップから1分遅れの総合5番手に食い込んだ。チームメイトのピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)が14.9秒差の総合6番手で続いている。

 SS7が終わった段階でエバンスにもっとも近い位置にいたティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)は、直後のリエゾン(移動区間)で足回りが破損。さらにフロントのドライブシャフトにダメージを負ったまま残るふたつのSSを後輪の駆動のみで走ることになったため、大幅なタイムロスを強いられた。この結果、ランキング2番手につけるベルギー人は総合7番手まで順位を落としている。

 総合8番手となったクレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)はパンクや土手への接触によりタイムを失った。Mスポーツの僚友であるアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)が9番手で続き、その後方では2度のパンクを喫したオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)がトップ10オーダー最後の枠を埋めている。

 引き続きグラベルステージでの戦いとなる21日(土)のデイ3は、ポルト北東に広がるカブレイラ山脈を中心に、3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行する予定だ。さらに、1日の最後にはポルトに戻り、ドウロ川の河口沿いでスーパーSSが実施される。SS10からSS16まで合計7本のステージの合計距離は今大会最長となる164.98km、リエゾンを含む総走行距離は643.14kmだ。

ダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第4戦ポルトガル
ダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第4戦ポルトガル
ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第4戦ポルトガル
ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第4戦ポルトガル
ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第4戦ポルトガル
ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第4戦ポルトガル
2度のパンクによってスペアタイヤを使い果たしたためデイリタイアとなったセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第4戦ポルトガル
2度のパンクによってスペアタイヤを使い果たしたためデイリタイアとなったセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第4戦ポルトガル


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