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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.09.13 15:51
更新日: 2022.09.13 15:48

スバル 2022全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道 ラリーレポート

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ラリー/WRC | スバル 2022全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道 ラリーレポート

2022.09.11 - 全日本ラリー選手権 第7戦 RALLY HOKKAIDO Leg2

新井敏弘が3位で今季3度目の表彰台を獲得

 9月11日(日)に競技最終日が行われた全日本ラリー選手権第7戦RALLY HOKKAIDOは、スバルWRX STIの新井敏弘/田中直哉がJN1クラス3位、鎌田卓麻/松本優一が4位でフィニッシュしました。

■渾身の走りで3位の新井、鎌田は好感触を得ての4位

 ラリー最終日は、SS8~SS10の3SS、SS8/10 OTOFUKE REVERSE(6.12km)と、SS9 PAWSE KAMUY REVERSE(9.91km)のSS走行距離22.05kmで争われます。この日もラリーエリアは晴天に恵まれ、コンディションはドライに。JN1クラスの2番手で初日を終えた新井は逆転を目指しましたが、この日最初のSSで奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス)に逆転を許して3番手に順位を落としてしまいます。

 新井はその後のSS9でベストタイムをマークし、2番手との差を0.4秒にまで短縮することに成功。再逆転を期して最終ステージに臨み、力走を見せたものの一歩及ばず。それでも3位でフィニッシュを果たし、今季3度目となる表彰台に上がりました。

 前日のトラブルを解消した鎌田は、最終SS前のサービスでサスペンションを交換するなど、今後に向けて積極的なチャレンジをしながら順位をキープ。最終的に4位でフィニッシュしました。

 なお、SUBARU BRZが参戦するJN3クラスでは、加納武彦/横手聡志、竹内源樹/木村悟士がそれぞれクラス3位、4位に入っています。

■新井敏弘「限界まで攻めた結果。3位は仕方がない」

 JN1クラス3位に入った新井は、「走りは完璧でしたし、おそらく限界まで攻めていました。あれ以上は無理でしたね。ミスも一切ありませんでしたし、WRX STIから引き出せるものはすべて出せました。これで負けたら仕方ないと思えるほどです。最終戦でも引き続き頑張ります」と語りました。

 一方、クラス4位でフィニッシュした鎌田は「最後はテストも兼ねてサスペンションを交換しましたが、感じは良かったので、次に活かしたいです。ラリー自体は途中で色々とトラブルもあって、苦戦してしまいました。グラベル連戦の間に、ターマックラリーの次戦ハイランドマスターズに向けて試していることもあります。自分たちは舗装でのフィーリングが良かったので、そこを伸ばしていけば表彰台を目指せるはずです」と意欲を語りました。

鎌田卓麻 2022全日本ラリー第7戦ラリー北海道
鎌田卓麻 2022全日本ラリー第7戦ラリー北海道

■ディーラーメカニックコメント「声かけの大切さをあらためて感じました」

・担当車両:(WinmaX DLシムス WRX STI)
・小杉翔
・大阪スバル株式会社 泉佐野店 メカニック

 子どもの頃に父親からミニカーをもらってからクルマが好きという小杉。「入社説明会でこうした活動に参加できることを知って、スバルに入社しました」といい、これまでにもTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZレースにメカニックとして参加したこともあるものの、ラリーは今回が見るのも初めてだったといいます。実は2年前にも参加が決まりましたが、新型コロナウイルスの感染流行の影響で中止に。2年越しでラリーでの作業参加が実現しました。

「20分という短い時間の中でのサービスは不安でしたが、練習していくうちに手応えを感じました。普段の仕事の経験が基礎となっていると思います。ラリー現場ではリフトがありませんが、各部の緩みのチェックなど、行う作業はお客様のクルマと基本的に同じですので」と語ります。

 普段の作業では一台をひとりで担当する中、ラリー現場では複数のメカニックで一台の作業をこなすという環境について聞くと「あらためて、声がけの大切さを痛感しましたし、普段行っている基本の作業が重要だということが良く分かりました。ほかの店舗から来ているメカニックとも打ち解けられたので、やりやすかったです。色々な人と一緒に作業する機会はあまりないので、刺激になりましたね」とのこと。

 最終サービスでは、鎌田卓麻の車両にサスペンション交換のオーダーが入るという局面も。「指示を聞いた時には、すごくドキドキしました。緊張しましたが、周りの方とサポートしながら問題なくできたと思います。無事にサービスに戻ってきた時は、うれしく思いました」と笑顔で語ってくれました。

 次戦は10月14日~16日に開催される今季最終戦、第8戦「M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2022」です。岐阜県高山市を拠点として行われる舗装路(ターマック)ラリーは、秋の山岳路を舞台としたシーズン締めくくりのラリー。スバルWRX STIが見せる走りにご期待ください。

新井敏弘 2022全日本ラリー第7戦ラリー北海道
新井敏弘 2022全日本ラリー第7戦ラリー北海道
3位表彰台を獲得した新井敏弘/田中直哉組(富士スバル AMS WRX STI) 2022全日本ラリー第7戦ラリー北海道
3位表彰台を獲得した新井敏弘/田中直哉組(富士スバル AMS WRX STI) 2022全日本ラリー第7戦ラリー北海道


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