状況的には、高速コーナーが連続する箇所で限界まで攻めていたなか、「ブレーキングしながら40m入っていかなくてはならない左コーナーに対し、直前の右コーナーで攻めすぎてしまった結果クルマがスライドし、その後の直線ですぐにブレーキを踏む体勢を作れずにブレーキングが遅れ、直後のきつい左コーナーで外側にコースオフしてしまった」と説明した勝田。

 このアクシデントでのり面に転落した勝田のクルマは立ち木への衝突によってロールケージにダメージを負い、翌日の再出走が不可能に。これにより勝田の開幕戦からの連続入賞記録は「10」で途切れることとなった。

「ラリー・ニュージーランドに出るのは今回が初めてで、大きなチャレンジでしたが、とても楽しむことができました」とリリースで語った勝田。

「難しいコンディションだったのですが、ステージ自体は良く、楽しんで走ることができました。金曜日はグリップレベルが雨に大きく影響され、グリップが安定しているときはクルマが乗りやすく感じられ、自信を持って走ることができましたが、安定しないときは充分に力を発揮できませんでした」

「土曜日は雨がさらに多く降って路面に泥が増え、ステージはよりテクニカルになりました。ペースはまだ少し足りていませんでしたが、午後は良くなっていきました」

「午後の最初のステージはフィーリングが良かったので、2本目のステージではプッシュしていきましたが、ハイスピードな右コーナーに高めのスピードで進入してしまい、続くタイトな左コーナーで減速しきれずにロールしてしまいました」

「ラリーを早く終えることになったのは残念ですが、それでも今後の改善方法に関して、多くを学ぶことができました」

 勝田が参加しているTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムのインストラクターを務めるユホ・ハンニネンは、「(勝田)貴元にとってはタフな週末になった」と述べた。

「金曜日はかなり苦戦したが、土曜日には良くなり、少し自信を持てるようになった。しかし、SS12でブレーキングが少しだけ遅れ、コースオフしてしまった」

「天候によるグリップレベルの変化は、貴元がこのクルマでここまで苦労してきた領域だ。それについては明らかに改善の余地があるので、彼がもっと自信を持てるように、これから取り組んでいかなければならない」

「ただし、今はまずこの週末のことは忘れ、残り2戦のターマック・ラリーに集中する必要がある。貴元にとってスペインは経験が豊富なイベントなので、良いラリーになると信じている」

勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)のラリー・ニュージーランド初参戦はリタイアという結果に終わった
勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)のラリー・ニュージーランド初参戦はリタイアという結果に終わった

本日のレースクイーン

優羽ゆうは
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円