また、マホネンはほかの大会主催者たちに、ラリー・スウェーデンでの1件を教訓にするよう求めている。
「ステージキャンセルは、ほかのラウンドを主催する者たちへのメッセージとしての意味合いもある。ラリーのルート設定は注意深く行ってもらいたい」
「我々としては最高時速130キロ以下のステージを求めている。しかし、私が主催者としてWRCに携わっていた時、わらで作った障害物でシケインを作りたいと思ったことは1度もなかったのも事実だ」
「彼らの事情や考えも理解できるから、私からの提案はもっと道幅が狭いルートを使うべきというシンプルなものになる」」
なお、ドライバーからはラリー・スウェーデンでキャンセルされたSS9自体を批判する声もある。
あるドライバーは「FIAが介入してくる前から、あのステージの面白みや見どころが理解できなかった」と明かす。
「本当にまっすぐな道だったんだ。危険な要素は一切なく、つまらないと感じるくらいだった。FIAが事前にルートをチェックしたときも、そう感じていたと思うけどね」
マホネンによれば、今後FIAは新しく設定されたステージの調査を強化する方針だというが、それ以上に主催者側が努力するべきだとした。
「いくつかの主催者は(ステージの事前チェックに)ラリーの実戦を離れて長いドライバーを起用している。彼らには、現在のWRCがどれだけハイスピードなのか、想像もつかないだろう」
