モータースポーツ界では、この10年間でF1やWEC世界耐久選手権、スーパーGT300クラスなどにハイブリット技術が投入されているほか、電気自動車で争われるフォーミュラEも発足するなど、多くのハイブリット/電気自動車技術が投入されている。

 また、ラリー競技ではJRC全日本ラリー選手権にニッサン・リーフやミツビシMIRAIが参戦したこともあるほか、ラリークロスでは北米中心のGRCグローバル・ラリークロスが2018年から電気自動車で争う選手権の併催を発表している。

北米中心のラリークロス『GRC』は2018年から電動自動車による併催レースを開催
北米中心のラリークロス『GRC』は2018年から電動自動車による併催レースを開催

 ラリークロスに関しては、元WRCドライバーのマンフレッド・ストールが運営する『STARD』が昨年、プジョー207スーパー2000をベースとした電動ラリークロスマシンを製作するなど、WRCよりも一足先にハイブリット/電気自動車技術を取り入れ始めている。

 これについてマホネンは、ラリークロスがWRCよりも走行距離が短い点がポイントになっているとの見方を示す。

「ハイブリット車や電気自動車にとって、ラリーというカテゴリーはもっとも難しいものだと言える。ラリークロスのほうが、はるかに簡単なんだ」

「(WRCでは)オプションとしてSS間のリエゾン区間(一般道)を電動で走行し、ステージは通常のエンジンで走るというものを考えている」

「これについても議論したいと思っているが、まずは関係者全員が同じテーブルにつくところから始めなければならない」

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