ライバルの脱落によりTGR-WRTが1-2-3-4体制を築いた直後、3番手に復帰したエバンスを、SS12で今大会初のステージウインを飾った勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)が逆転した。2021年、22年に続く3年連続の表彰台獲得を目指す勝田が総合タイムでチームメイトを2.1秒上回り3番手に浮上したのだ。
しかし、デイ3最後のステージはコンディションが勝田を味方せず。出走順が後方になるにつれ路面状態が回復していくなか、コースを外れる場面もあった勝田のタイムを18.8秒上回りステージ2番手タイムを記録したウェールズ人が、ふたたびの表彰台圏内への復帰を果たしている。3番手エバンスと4番手勝田のタイム差も、トップ2と同じく16.7秒だ。
2022年大会の再現を狙うトヨタ勢の後方では、1分10秒以上遅れてダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合5番手につけ、タイヤパンクチャーなどで苦戦が続くオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)とピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)のMスポーツ・フォードWRT勢が総合6、7番手に。WRC2クラスリーダーで総合8番手のカエタン・カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)を間に挟み、前日サスペンショントラブルのためデイリタイアとなったティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合9番手となっている。
サファリ・ラリーの最終日、SS14~19が行われる25日(日)は、ナイバシャ湖周辺を舞台に3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行する。この内SS16の再走ステージとなる最終SS19“ヘルズゲート2”は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが付与される“パワーステージ”だ。





