しかし午後のヒート1、ヒート2に向けてもクリストファーソン・モータースポーツの勢いは衰えず。現地14時20分開始のオープニングでは、クリストファーソンとOCがワン・ツーを決めると、ヒート2こそケビン・ハンセン(プジョー208 RX1e)が2位に入って抵抗の姿勢を示したものの、CEディーラーチームの23歳クララ・アンダーソン(PWR RX1e)はドライブシャフトが破損、さらにWRC世界ラリー選手権“9冠”のローブはパワーステアリングにトラブルを抱えるなど、クリストファーソンの独走を止める手立てが次々と潰える展開に。

 ヴェルムランド地方を襲った土曜の焼け付くような暑さと、明けた日曜の雨と。その双方を乗り越えたチャンピオンが、最終日のヒート3とヒート4に続き、セミファイナル1と最も重要なファイナルのすべてで勝利を飾り、キャリア通算38回目のポディウム頂点に登壇。早くも選手権リードを27点まで拡大する結果となった。

「ほぼ完璧な週末だったね」と満足げな表情を浮かべたクリストファーソン。

「このトラックはウエットでのドライブがもっとも難しいかもしれないが、うまくやれば非常にやりがいのあるトラックでもあるんだ。全体を通して素晴らしいペースと良いスタートを切ることができた。それが鍵だったね。もちろん勝つのはいつもうれしいことだが、スウェーデンでこれほど大勢の観衆の前で、こうして家族と一緒に勝つのは特別なことさ」と、約2万5000人の熱狂的なファンの声援に応えたクリストファーソン。

 続く2023年のWorldRX第4戦はラリークロス“発祥の地”として認知されるイギリスのオールドトラック、リデンヒルで7月22~23日の週末に争われる。

ウエットに転じた日曜も、最終日のヒート3とヒート4に続き、セミファイナル1と、もっとも重要なファイナルのすべてで勝利を飾った
キャリア通算38回目のポディウム頂点に登壇したクリストファーソン(上)。EuroRX1はパトリック・オドノヴァン(左下)が、RX2eはオーレ・ヘンリー・スタインショルトが初勝利を挙げた
2年前の‘Magic Weekend’覇者でもあるHansen Motorsportのティミー・ハンセン(Peugeot 208 RX1e)が2位表彰台を獲得した

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