結果的に、先週末のラリー・メキシコは大きな問題もなく終了。首都メキシコシティでオープニングステージを実施したことについては、一部から不満の声も出ているというが、多くのチームからは歓迎されている。
メキシコ有数の観光名所である憲法広場(ソカロ)でのSSは、メキシコ政府支援のもと行われたもの。しかし、サービスパークの設けられたレオンからは約400キロ離れた場所での開催だった。
そのため走行後、ドライバーやチーム関係者は飛行機でレオンへ移動。ラリーカーは陸路での輸送となったが、マシンを積むトラックが事故渋滞に巻き込まれ、定刻までにレオンへ戻ることができず、この影響でSS3~4がキャンセルされる事態となっていた。
こういったアクシデントに対しては苦情の声も出ているが、WRCにワークス参戦するマニュファクチャラーからは、首都でイベントを開催することに意義があるとの立場を示している。
シトロエンのチーム代表、イブ・マトンは「憲法広場でSSが開催されていなければ、ラリー・メキシコ自体が中止された可能性もある」と語る。
「本当に素晴らしい機会だった。次回もやりたいと思うくらいだ」
「メキシコシティで暮らす2200万もの人々の前で、我々がやっていることを披露できるチャンスは滅多にない」
「WRCを観戦するためにメキシコシティからレオンを訪れる人はほとんどいない。だから、マニュファクチャラーにとってメキシコシティは魅力的な場所なんだ」
Mスポーツを率いるマルコム・ウィルソンも「限られた時間のなかで現地プロモーターが成し遂げたことには脱帽する」とつけ加えた。
「もちろん、いろいろと検証するべき項目はある。しかし、どんな形にしろ、彼らを糾弾する気はまったくないよ」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています