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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2024.05.21 13:40
更新日: 2024.05.21 13:44

佐藤万璃音 2024年WEC第3戦スパ・フランコルシャン レースレポート

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ル・マン/WEC | 佐藤万璃音 2024年WEC第3戦スパ・フランコルシャン レースレポート

WEC第3戦、スパ・フランコルシャンは、予選失格、最後尾から追い上げたものの、ミッショントラブルでリタイアに終わる。

 今シーズンよりヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)に加え、新たに世界耐久選手権シリーズ(WEC)への挑戦を開始した佐藤万璃音(ユナイテッド・オートスポーツ所属、神奈川県出身・24歳)が、5月9〜11日にベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催されたWEC第3大会『6 HOURS OF SPA-FRANCORCHAMPS』に参戦。

 95号車マクラーレン720S GT3エボを駆る佐藤万璃音は予選の重量規定違反によりタイム抹消となり、最後尾スタートから追い上げましたが、佐藤万璃音がステアリングを握ることなく、ミッショントラブルでリタイアを喫しました。

 スパ・フランコルシャン・サーキットは伝統的なクラッシックサーキットのひとつであり、アップダウンに富んだその特徴的なレイアウトは、各チームにとってル・マン24時間レースに向けての最終テストの意味合いが強いレースです。

 佐藤万璃音にとってはミドル・フォーミュラ時代から何度もこのサーキットを走っていることもあって、慣れ親しんだサーキットのひとつですが、ブロンズドライバーにとっては非常に難コースということもあって、チームはフリー走行の段階から、佐藤万璃音に数周でセットアップを託し、残る時間をブロンズドライバー、シルバードライバーの習熟に充てるという戦略をとりました。

 フリー走行1回目は31周をこなして2分22秒957をマークし、14番手。続くフリー走行2回目も同じく31周をこなして2分22秒270で10番手。フリー走行3回目は22周をこなして2分22秒019で9番手と次第にポジションもタイムもアップ。挑んだ予選ではブロンズドライバーのジョシュ・ケイギル選手 が2分21秒774をマークし、6番手。ハイパーポールで2分21秒092とさらなるタイムアップを果たし、2番手につけました。

 しかし予選後の再車検で重量違反等の誤差が発覚し、予選およびハイパーポールのタイムが抹消され、全37台の最後尾から6時間レースを戦うことになってしまったのです。

 決勝レースは、さらに95号車マクラーレン720S GT3エボにとって厳しい結果が待っていました。最後尾からスタートしたジョシュ・ケイギル選手は、本来であれば戦わなくてもすんだはずのペースの遅いドライバーに囲まれ、それでも5〜6台をパスして2スティントを走り、シルバードライバーのニコ・ピノ選手に交代しましたが、その走行中にギヤボックス・トラブルが発生し、佐藤万璃音にステアリングを委ねることなく、59周を終了した段階でリタイア。ノーポイントでレースを終えることとなりました。

■佐藤万璃音のコメント

「今回のレースは、まったく自分の出番がなかった不本意なレースでした。フリー走行、予選、決勝を通じて5〜6周しかすることができず、レーシングスーツを着ていた時間もレースウィークとしは過去最短だったかも知れません(笑)」

「フリー走行からブロンズドライバーの練習を中心に作戦を考え、自分がベースセットを出して交代。自分的にはややアンダー気味ではありましたが、バランスは良く、他のドライバーも乗りやすいとコメントしてくれていました」

「予選での失格は、重量規定違反と重量配分違反ということです。重量配分が規定よりリヤ側に5kgほど寄っていたそうですが、それによってアドバンテージがあったわけではありません。しかしルールはルールなので、受け入れました」

「決勝でのミッショントラブルも、受け入れるしかないです。ただ、ル・マン24時間耐久レースの前にそのトラブルが出たという意味では、良かったのな、とも思います。BoPが厳しかったですが、パフォーマンスはあったレースでした。悔しいけれど、仕方ないです。これもレースだと思って、次、頑張ります」

佐藤万璃音 2024年WEC第3戦スパ・フランコルシャン レースレポート
2024年WEC第3戦スパ ユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレン720S GT3エボ


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