2台のフェラーリ・ファクトリーカーは、レース序盤にフルコースイエロー(FCY)の違反でドライブスルーペナルティを受けた51号車がタイムを失った以外は、ほぼ順調な走りを見せた。

 カラドはこのペナルティを「不運なもの」としながらも、最終的な結果には大きく影響しなかったと考えている。

「トヨタやポルシェに比べると、圧倒的にペースが足りなかった」とレースを振り返ったカラド。

「(インテルラゴスが)僕らにとって難しいトラックだということは分かっていたけれど、正直なところ、これほど大きな差がつくとは思っていなかった。ほぼ1周差だからね」

「トヨタはこの週末、別の惑星にいた。ドライブスルーで22秒をロスしたことを除けば、それが最大だった」。

 カンニッツォはまた、純粋なパフォーマンスでフェラーリやポルシェに太刀打ちできなかったことが多かったシーズン序盤戦に比べ、トヨタのパフォーマンスが大幅に向上したことに驚きの声を上げた。

「私にとってはっきりしているのは、シーズン序盤のライバルたち、とくにトヨタのパフォーマンスが非常に奇妙だったということだ。なぜなら、同じトラックでより良いコンディションであっても、前年よりも遅かったためだ」

「今年のトヨタは、ル・マンの前はどのレースでもかなり苦しんでいた。それがいま、彼らの調整が突然上がってきた。我々にとっては非常にフラストレーションが溜まる状況にある」

フェラーリ、完全敗北を認める。トヨタとポルシェに対し「すべてが足りなかった」/WECサンパウロ
チェッカーまで残り10分を切ったところで7号車トヨタGR010ハイブリッドにかわされ、総合5位でレースを終えた51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)

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