なお、太田がテストに参加したのは、スーパーフォーミュラ最終戦の直後。鈴鹿で2連勝を決めてすぐの渡米だった。その際には、スーパーフォーミュラのレースに対するリアクションもあったという。

「SFはみんな見てますよ。まぁ、見てるという確証はないんですが(笑)、普通に僕が2連勝したことも知っていたし。嬉しいなと思ったのは、スーパーフォーミュラという舞台が、彼らからしてもすごい認知があって、『あそこで速いヤツは速いよね』というのは、共通認識になっているのかなと思います。パロウとか、ローゼンクビストとか、SFから来ている選手たちがいますしね」

 シリーズとしてのレベルの高さが認識されているだけでなく、日本のレースへの理解度が高いことがうかがえる印象的な言葉も、チームメイトからは聞くことができたという。

「みんなで一緒にご飯食べているときに彼らが言っていたのは『日本だけが、プロパーな(「きちんとした・まっとうな」の意)レースカーを作って、レースをしてるよね』ということです。『軽くてダウンフォースがあって速い、レースカーとして楽しそうだよね』というコメントが彼らの口から聞けたのが、すごい印象的でした。チームメイトみんなが『SF、乗ってみたい』と言ってました」

 日本のレースを経てアメリカへと渡った“先人”たちの存在もあり、スーパーフォーミュラで速さを見せている太田は、一定のリスペクトをもってIMSAの世界へと受け入れられているようだ。この先はスポーツカーレースで結果を残して、アメリカ、そして世界での評価をより一層引き上げたいところだろう。それは本人だけでなく、日本のレース全体の評価をも高める可能性を秘めていると言えそうだ。

太田格之進、アキュラARX-06でのデイトナ24時間レース参戦決定。アメリカ挑戦が実現へ
2025年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権参戦が決定した太田格之進

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