佐藤俊夫チーム代表は「あの失望から立ち直り、ニュルブルクリンクから始まる今後の6時間レース6戦へと向けた準備に集中しています」と語った。
「このレースではポルシェが初めてハイダウンフォース仕様を持ち込んできますので、非常に興味深い週末になるでしょうし、成り行きの予想はできません」
「しかし、我々の目標は明確です。できる限り多くのポイントを獲得し、両世界選手権タイトル争いにおいて有利な位置に付けることです」
ル・マンではトヨタ勢唯一の完走を果たした8号車トヨタの一貴が「ニュルブルクリンクはよく知っていますし、チームのこれからの目標であるタイトル争いにおいて、ポイント獲得のよいチャンスだと思います」と自信をのぞかせると、チームメイトのブエミも「僕自身、キャリアの早いうちからとてもよく知ってるコースだよ。簡単なコースではないし、(急変する)天候も重要な要素になるんだ」とコメント。
「正直なところ過去2年、僕たちはニュルブルクリンクでよい結果を出せたとは言えない。しかし、その流れを断ち切るべく全力で臨むよ」
また、TS050ハイブリッドの速さを極限まで引き出し、ル・マンのレコードタイムを更新した可夢偉は「チームにとっては本拠地から近いという意味でも重要なレースなので、ル・マンのあと、ふたたび力強い戦いができることをチームの全員が望んでいます」と語った。
「チームの従業員や関係者が数多くサーキットへ来てサポートしてくれるでしょうから、日曜日は良い結果で終えて、みんなで祝いたいと思っています」
WEC後半戦の“開幕戦”となる第4戦は、14日(金)に各90分のフリープラクティスで走行がスタート。15日(土)に60分間のプラクティスと公式予選が行われたのち、16日(日)の現地時間13時(日本時間20時)から6時間の決勝レースが行われる。