人数の制限では、燃料補給をするクルーが最大2名、消火クルー1名、ドライバー補助要員が1名、タイヤ交換スタッフ4名など。そのほか燃料補給時にウインドウやミラーの清掃、エアインテーク内ゴミの除去、タイヤ・ブレーキの目視確認などができる人数も定められている。
また、タイヤを交換する際に使用する工具については、クルマ1台あたり2つのインパクトレンチが使用できるが、これらを同時に使うことはできない。
ピットアウトについても競技者の安全を第一とする独自の規定があり、ドライバーは作業スタッフと機材がすべて作業エリア外に出てから発車する、発車時のホイールスピンは禁止、ピットレーンでのバックギヤの使用禁止などルールを厳守しなくてはならない。違反した場合は失格となる場合もある。
こうした細かなルールに対応しながら最短時間でマシンをコースに送り出すため、各チームはビデオなどによるチェックを行い、効率の良い作業手順の研究、練習を重ねている。WEC富士ではそんな各チームのピット作業にも注目してみるのも面白いだろう。
