レース終盤の1時間は、2回目のピットアウト直後から88号車メルセデスを駆るボーティエと、17号車アウディのフラインスによる首位争いが勃発。約60分間わたってテール・トゥ・ノーズのバトルが続いたが、最後はボーティエが0.719秒差で17号車アウディを振り切り、AKKA ASPに昨年の最終戦以来1年ぶりの優勝をもたらした。
シリーズランキング首位で最終戦を迎えた63号車ランボルギーニは3位でチェッカー。チームランキング2番手、ドライバーズランキングでは3番手につける84号車メルセデスが4位となったことで、GRTのミルコ・ボルトロッティ/クリスチャン・エンゲルハート組がブランパンGTシリーズのドライバーズ、チームの両タイトルを獲得することとなった。
また、エンデュランスカップのドライバーズタイトルも63号車ランボルギーニが獲得したが、こちらはボルトロッティ、エンゲルハートとともにカルダレッリがチャンピオンに輝いている。なお、エンデュランスカップのチームチャンピオンは、ベントレー・チームMスポーツが今大会ノーポイントに終わりながらも1点差でランキング首位の座を守り、ランボルギーニの四冠を阻止した。
2台のニッサンGT-RニスモGT3を走らせるモチュール・チームRJNニッサンは、千代勝正組の23号車GT-Rが46番手からスタート。アレックス・バンコム、千代、ルーカス・オルドネスとつなぎながら怒涛の追い上げをみせ、最後は13位でフィニッシュ。
29番手スタートとなった僚友の22号車GT-R(マット・シモンズ/マット・パリー/シュトルアン・ムーア)はスタートから20分過ぎにギヤボックスのトラブルで緊急ピットイン。長時間にわたる作業ののちにコースに戻るが、周回数不足により完走扱いとはならなかった。
2018年のブランパンGTシリーズは3月13~14日にフランスのポール・リカールで公式テストが開催され、翌月の4月8日、ベルギーのゾルダーで開幕戦を迎える。


