あきらめないクリストドロウは猛プッシュでマコウィッキを追撃するが、その後ガードレールにヒットしてしまい、マコウィッキとの差は3秒にまで広がる。一時ふたたび差を詰めたものの、最後はジワジワとギャップが広がった。

 トップを守ったマコウィッキはそのままフィニッシュ! 現行型のポルシェ911 GT3 Rにとって最後のニュルブルクリンクで、ポルシェに嬉しい勝利をもたらした。また、マンタイ・レーシングの優勝は最多記録を更新する6回目となる。2位はブラックファルコンの4号車メルセデスAMGという結果となった。3位争いは、ブラックファルコンの2台のメルセデスと、007号車アストンマーチンの争いとなったが、5号車メルセデスがこれを制し、表彰台の両脇をメルセデス勢が固めている。

 SP-PROクラスに参戦するTOYOTA GAZOO Racingの土屋武士/松井孝充/中山雄一/蒲生尚弥組56号車レクサスLCは、明け方にグランプリコースで雨に起因するエンジントラブルに見舞われ大きく順位を落としたものの、しっかりと総合99位でフィニッシュ。目標を完遂し、喜びに沸いた。

 一方、SP3Tクラスに参戦するスバル/STIのカルロ・バンダム/ティム・シュリック/山内英輝/井口卓人組90号車スバルWRX STIは、序盤のトラブルを克服した後はウエットコンディションにも助けられ快調に周回していたものの、残り1時間ほどというところで、電気系のトラブルでストップ。しかし必死の作業でふたたびコースインし、総合62位/SP3Tクラス優勝という結果を残した。

 また、SP8クラスに参戦したNovel Racingの佐々木孝太/吉本大樹/ドミニク・ファーンバッハー/マリオ・ファーンバッハー組42号車レクサスRC Fは小さなトラブルを抱えながら、ドライバーたちが好ペースで周回。総合45位/クラス2位、43号車レクサスIS F CCS-Rの東徹次郎/小山佳延/松井猛敏/佐々木孝太組も順調に走行を重ね総合46位/クラス3位と表彰圏内を獲得している。梅本淳一と奥村浩一が乗り込んだ125号車ルノー・クリオも、総合90位/クラス5位でフィニッシュした。

完走し喜ぶスバルWRX STIのカルロ・バンダム/ティム・シュリック/山内英輝/井口卓人組
完走を果たし喜ぶTOYOTA GAZOO RacingのドライバーたちとGRカンパニーの友山茂樹プレジデント
リスタートに備える90号車スバルWRX STI
完走を果たし喜ぶTOYOTA GAZOO Racingのメンバー

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